1月25日 大学病院に11:20到着。

 

今日のお供は、娘と次男。

次男は大学病院2回目、娘は初めて来た。

 

私は、診察券を機械に通して受診番号を取得する。

ふたりを連れて、乳腺外科の受付へ。

担当の先生(T先生)の診察を待っている人数が11人。

あれま。これはだいぶ待たされそうだ。

 

私は、いつもの通り朝7時に愛犬の「ごはん!ごーはーんーーー!」に起こされて、

軽く朝ご飯(ヤ〇ザキの中華まん)とコーヒーを済ませたけど、

娘も息子もギリギリまで寝ていたので、起きてすぐに大学病院に連れてこられた。

 

この大学病院にはとても便利なシステムがある。

診察の順番が近づくとメールで知らせてくれるサービス。

今までは待ったことがなかったので、初めて使ってみることにした。

 

メールで登録をして、とりあえず朝(?昼?)ご飯を軽く食べようと、大学病院の入口にあるコーヒーショップで、ホットドッグと飲み物などを買い、その場で食べようと思ったけど席がなく

一旦駐車場に戻って車の中で食べながらメールの呼び出しを待つことに。

 

他愛のない話をしながら待つこと50分。 11時半の予約からもうすでに1時間以上経っている。

”本当にメールシステム、稼働しているのか?”

心配になって、ちょうどトイレにも行きたいし…私だけ病院内に先に戻ることに。

 

足早に病院内へ。トイレに行きたいけど、とりあえず順番はどうなっているのか?確かめに乳腺外科のの診察案内ボードを見る・・・・・・・・

 

1××3  お呼びしましたが…受付においでください。 と青い数字がピコピコしてる。

 

よばれてるじゃん。

すぐに、子供たちを電話で呼び戻す。

電話の後、トイレへ。(説明の時間がどのぐらいかかるかわからないからね。)

 

しばらくして、診察案内掲示板で呼び出しがあり、T先生の診察室へ。

 

こんにちは。娘と息子です。

はい、では検査の結果をお知らせします。

 

青い洗いざらしのスワブ。襟から黄色いこれまた洗いざらしのTシャツの襟がのそいてる。

当直、夜勤明け?前回はパリッとした白衣だったような記憶が…。
心なしか、先生、疲れてらっしゃる?
 
T:前回乳がんの種類(種類といったかどうか?覚えていないが)のお話をしましたね。
穿刺して細胞を採って、がんの治療方針を決めるための…。
Yuki姐さんのがんは、エストロゲン受容体、プロゲステロン受容体ともにゼロです。
では、HER2タンパクも、ゼロ…
 
私: ……あ、トリプルネガティブ…。
 
T: そうです。そして(MRIの画像)これが右胸のがん。左と比べて、左には何もないけどかなり大きいですよね。その横のコレがリンパ節です。これなんか、中心が黒くなってますよね…。
 
この後に何か説明していたけど、ところどころしか覚えていない。
 
T:…なので、ステージはⅢaというところだと思います。 
今のところほかの部位に…肝臓、肺…
(肺にはがんではない影がちらっと、ありました。それについては後ほど)
には転移は見られません。 
でも、とても進行の早いがんです。リンパ節のがんの大きさから言ってもうすでに、小さいがん細胞が全身に飛んでいる可能性があります。
 
 
治療方法には今のところ2つ考えられます。
ひとつは手術で全部取ってしまってから、全身に散ってしまったかもしれないがんの芽を化学療法で叩く。
でも、今から術前準備をして、手術ができるのは早くても2月16日以降。
それまで待つと大きいがんが取れても、すでにほかの部位に転移しているかもしれません。
その上、トリプルネガティブの抗がん剤は手術の後には使えない(そういったと思ったけど違うかもしれません)のです。
トリプルネガティブは乳がん全体の10%ほど(これも、怪しい10%ぐらいの数字を言われた気がする)です。 少し前まではトリプルネガティブの人に使える抗がん剤は6か月かけて投与していましたが、今はその薬よりも強い作用の薬ができて4か月で終わります。
始めの4回はddAC……
 
という説明で、2つあると言いながら選択肢はなかった。
手術はすると思うけど、先に抗がん剤が4か月。2週間に一度、始めの薬が4回で2か月。
そのあと別の薬もおなじ頻度期間で。
 
抗がん剤…。副作用、怖い…。
 
あのう、今は抗がん剤に聞く吐き気止めとかあるって聞きましたけど…。
 
って、聞いたけど先生がなんていったか?詳しく覚えていない。
でも、この抗がん剤の回復(?)薬として、2日後に注射をする…って、いった、よね?
 
この薬がちょっと高いんです。1回10万円です。保険で3割だとして3万円。
全部で8回です。
 
おお。これだけで24万円。 がぁーーーー、がん保険んんんんーーーーー!
 
↑この値段の話で他の話が吹っ飛んじゃいました。
で、結局吐き気は止められるのか?を確認しないまま話が進み。
 
ddAC(ドーズデンスエーシー)が4クール終わった後に、一度CTとMRIを撮る。
続けてddPTX(ドーズデンスパクリタキセル)←この、「パクリタキセル」が”パクリ”が、頭の中で繰り返し出てきて、説明をちゃんと聞いていなかった。
 
抗がん剤は通院治療室で受けていただきます。
こちらへは車を運転してきますか?  私、即答、はい!
(後ろで、息子が”無理だろ…”と言っているけど、無視)
 
始めのddACはいいんですけど、ddPTXにはアルコールが入っていますので、飲酒運転で捕まります。
あー、そうですか。じゃあ、なんか考えます。
(後ろで、息子が”それは、こちらでなんとか…”と言ってたけど、スルー)
 
そこまで、質問は?と言われて…。
 
あのう、毛は抜けますか?
 
抜けます。
 
キターーーー!つるっぱげ! どーする…どうする!!??
そうなると、つるっぱげでしばし、思考が止まる。
 
先生続けて…なので、そろそろウイッグを用意したほうがいいと思います。または、帽子。
あとで看護師から説明があります。
早くて、2週間後には始まります。
 
で、今日は25日月曜日…抗がん剤は来週から始めます。  
 
ら、来週?  思考が追い付かない…
 
処方箋を目の前に置いて、続ける。 抗がん剤の前に飲む薬、これから続けていく薬がたくさんあります。
 
ん。本当だ。処方箋が3枚。えー…体に悪そう。(←あまり薬を飲んだことがない)
 
飲み方が難しい薬もあるし、たくさんあるので薬剤師さんに説明をしてもらいます。
えーと、29日で、いいですか? (はい) それまでにこの薬を用意していただいて、持ってきてください。 その時、一緒に通院治療室のガイダンスも入れておきます。
 
たぶん、この辺で肺の影についての話をしたように思う。
 
私がした話はこうだ。
私は膠原病があって、この病院の先生の診察を他の病院(複雑!大学病院の先生がほかの病院に出張?している先)で診断され、2021年になったらMRIで間質性肺炎になっていないか?確認しようと言っていた。
そのあとに、乳がんになって大学病院で治療することになり、MRIの画像だけでなくカルテを病院内で共有できるということで…
だから、その影が間質性肺炎であった場合は、乳がんの治療には影響しないのか?
 
乳腺外科の先生、T先生は、
MCTDがどうだったか?忘れたけど(研修医の時はやったんだけど)乳がんの治療の抗がん剤にはステロイドが含まれているので、膠原病が良くなるかもしれません。
でも、間質性肺炎の場合(まだそんなに広い範囲じゃないけど)免疫が下がって、なんらかのウイルスとか菌ですぐに呼吸困難になります。 そうなると、乳がんの治療どころじゃなく、すぐに対処しなければいけません。
呼吸がちょっとでも、苦しいと感じたら、いつでも、真夜中でもすぐに電話してください。
救急車を呼ぶんじゃなく、とにかく電話を。
 
なるほど。間質性肺炎だった場合は、もしかするとそっちのリスクのほうがやばいってことだな。
 
あと、先生。これは膠原病の症状なのか?ただの整形外科系の症状か?わからないんですけど、いまは胸のしこりも脇の下も痛くないんです。穿刺の後しばらくは痛かったけど。
それよりも、少し前から右腕の内側の筋肉と肩、ひじ、両手首、右膝が痛くて。
特に、右腕の上腕部…。これは、どうしたらいいんでしょう?
 
どうしたらいいんでしょう? と言われましてもねぇ…という顔をしていた先生。
 
それでは、膠原病のI先生に連絡を取ってみましょう。確認してみます。
 
ここまでで質問は?
 
娘…遺伝しますか?   お、いい質問だ。
 
えーっと、家族歴は…。 私の知る限り、乳がんはいない。 他のがんも叔母が大腸がんだったぐらい。
 
わかりませんが、遺伝子を調べてみればわかると思います。大学病院ではできますよ。
 
私、即座に「調べてください!ねぇ、調べてもらったほうがいいよ。」と娘に言ってたら…
 
先生。「いや、お母さんのほうです、調べるのは。」 
 
なんで? よくわからないけど、私か。 そうか、でもいいや、すぐにやってもらおう。
「血、とるだけでわかるんですよね?やってください。」
 
「いいえ。今はできません。しばらくたってからにしましょう。」
 
なんでだかわからないけど、できないのか…と不服そうな顔をして子供たちのほうを見たら
”まったく…恥ずかしい…”的な顔をしていた。
 
そして、確認。 これからやる治療。抗がん剤と10万円の注射を4か月。そのあとのことはまだ決められないけど、順当にいけば抗がん剤を1か月で抜いて、手術。
順当にいけば、いつ手術になりますか? と聞いて、また子供たちに睨まれた。
先生は『早くて6月かなぁ…』と。
 
じゃあ、薬の量を決めるのに、身長と体重を測ってきてください。看護師が迎えに来ます。
 
そう案内されて、5分ぐらい診療室から、出た。
 
この間、先生から子供たちに私には聞かれてはまずい話をしていたんじゃなかろうか…。
 
と、身長を自動で測る棒(?)がこつんと頭に当たった時に思った。
 
 
 
長くなったので…続きはあとで。