ブログの書き始めが『終活』



今、自分の目の前に広がる光景。

なんてことでしょう。
片付けなくては…。

そうは、思うのです。
思うのですが、動けません。

ここからは、言い訳を並べますよ❗



実は昨日(9月12日)大相撲秋場所観戦に国技館へ行って来ました。

アルツハイマー型認知症を患っている母が
半年前ぐらい前のある日、テレビの相撲中継を見て
「お相撲、見てみたいわねぇ」と言ったのを聞いていた息子(私から見て、弟)が、
「お母さんがお相撲見たいって! 姉貴、ナンとかならない?」

あれや、これや。
わりと近いコネを使って、枡席を確保!
弟夫妻と私、そして母を連れて行って来ました。

ところが。
行きたい❗と言った本人が、
「一体どこへ行くの? 相撲? いかなくてはだめなの? え? どこへ行くの? お相撲? 私は行かないわ。え? 行くなんて聞いてない。え?
え? 一体どこへ……」
道中も
「一体ここはどこを走っているのか、全然わからないわ。ねぇ、どこへ行くの?……。」

確かに。10分前に自分で言ったことや、したことを繰り返す。忘れる。
そんな母が半年前のことを覚えているなんて、今の状態では無理な話だ。
でも、覚えていなくても、いつもと違う場所で、いつもと違う体験をすれば、いい刺激になって楽しめるかと思ったのだ。私も、弟も。

甘かった。
そして、私たちは疲労困憊した。
もちろん、母もかなりのストレスと疲労を感じたことだろう。

私も今回の相撲観戦をとても楽しみにしていた。
私は相撲ファンだ。
そして今回、初めて生で相撲を見られる!
母を連れていくのは、実は心配ではあったが、弟たちもいることだし、せっかく行くのだから、楽しもう❗と思っていた。

母が「おしりがいたい」「足が痛い」「もう、おしまい?」「もう、帰る?」「私は、もういいわ。」「…。」

ずっと、母がなにか言う度に
「あと、1時間あるよ。」
「これから、大関が出てくるよ」
「ほら、横綱だよ!」
と、新しい興味を引き出す言葉をかけ続け
取り組みが終盤へと進むに連れ、会場のボルテージも異様に盛り上がり、
終盤の五番は私もつられて、叫び通しだったのだ。
だから、すごく疲れた。
気力、体力共に。

そして、今日は普通に仕事をしてきた。
ちゃんと寝たのに、回復しないまま仕事に出掛け、帰ってきて、夕飯の支度をし、一息ついて座ったソファーの目の前に広がる光景が、



これです。

終活のはじまりです。