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「ところで、一井はどこかサークルとか入らないの?」

なるほど、まだ時期的には早いかもしれないがそろそろサークルくらい探してもよさそうだ。となると、

「お前こそどこかめぼしいところでも見つけたのか?」

「質問を質問で返すなよ。とはいってもまだ僕も決まってないんだ。その調子じゃ一井もだろ?どうだい、これからちょっとサークル見に行ってみない?ちょうど勧誘の時期だからほとんどのサークルは見ることができると思うよ」

どうせこの後も夕飯まで何もすることもなかったので、二つ返事で大学へ向かうのだった。


大学につくと大量の人でごった返していた。どうも4限が終わったころで帰る人もかなり多かった。あたりを見回すとテニス、剣道、ラクロス、写真、などの部活やサークルが辺りでひっきりなしに勧誘を行っていた。俺としては、部活に入るつもりは毛頭なくサークルのできれば週三日以下の活動しかしないものが良かった。ただそれだけの絞り込み条件ではまだ20足らずにしか絞りこめず結局ビラをもらい新勧コンパの空気で決めることにした。吉川も同じような意見らしく、二人でコンパに行くこととなった。

それから一週間、どのサークルも肌に合わずダダ飯を食らい、適当なメールアドレスを教えて後はサヨナラという手法で入部の誘いから逃げてきた。この日もおそらく自分には合わないだろうと高をくくっていた。だが日の新歓サークルの活動内容がわからない。『今出川実行会』がサークル名なのだがいかんせん何を実行するのかがわからない。もしかして学校行事なんかの運営などをしたりするようなサークルなのだろうか?そうだとすればいささか気が進まない。まあコンパに行ってみて俺の思う通りなら入らなければいいかという軽い気持ちでいた。その日もこのサークルコンパに一緒に行く予定だったのだが、待ち合わせ時間を指定し忘れていて、これはいけないと思い急いで新歓のチラシを見てふと変なことに気づいた。

------新歓コンパ日程-------

4月17日 午後1100  四条烏丸集合

11時?いくらなんでも遅すぎる。サークルに入った後の飲み会ならつゆ知らず、新歓をこんな夜更けから始めるなんてどういうことだ?ますますどんなサークルかわからなくなってきたがこの新歓に行かなければ今夜の夕飯にはありつけないので、吉川に待ち合わせの時間を電話で告げ、その日の10時前に家から歩いて目的地へ向かった。

途中で吉川と合流して集合時刻の15分前位に着くと、それらしき人たちが集まっており各々お喋りをしていた。自分の目的のサークルである確認を取りその団体は四条通り沿いの居酒屋に入っていった。店に入り席について改めて感じたのだが、どうも上回生が少ない5人しかいない。それに対して一回生は10人ほどいる。それぞれの人に飲み物が回って、

「みなさんこんばんは、初めましてこのサークルの会長を務める高橋です。後程このサークルの活動内容を説明しますのでそれまで皆さんで談笑などしていてください。」

挨拶がおわり俺の隣に座った会長に素直な疑問を投げかけてみた。

「会長もったいぶらないで教えてくださいよ。いったいこのサークルはどんな活動をしているんですか?」

すると、会長ははにかみながら、

「んーそうだねえ。あえて言うなら、実験とか実行ってところかな?まあ実際に後で実際に見せるつもりだから楽しみにしていてよ。」

「後で、ってことは今日。いや明日の午前3時ってことですか?そんな時間にどこへいくんですか。大学も閉っていますよ」

「大丈夫、僕らがこれから行くのは高瀬川だから。」

その2終わり


この春、俺は京都の同志社大学法学部に何とか入学することができ、輝かしいキャンパスライフが俺を待っていたはずだった・・・そうはずだったんだ。

現実か俺の想像とかけ離れていた。下宿のほうは、百万遍に割と家賃も手ごろないい部屋を見つけることができたが、引っ越し代、敷金や教科書代を差っぴくと手元にもうほとんど金が残っていないではないか。下宿の近所の飲食店でアルバイトを見つけたので二日に一度ほどは夕飯にありつくことができるが、それでもなお金が足りない。今日はまだ四月の第一週が終わろうとしているころなのに、俺の全財産は早くも二万をきっていたのだった。そのため、今は鴨川の河川敷で、先ほど古本屋で売っていた文庫本をまくら代わりにして、寝そべっているいるところである。

すると、頭の上から俺を呼ぶ声が聞こえる。すっかり草だらけになった体を起こすとそこには、大学に入ってできた初めての友達の吉川が立っていた。

「どうしたんだい?ずいぶん寝てたみたいだけど。入学数日でもうグロッキーかい?」

「いや、体力はあり余っている。なんならこの河川敷を叫びながら走ってもいいくらいだ。」

「そうか、じゃあ僕もお供させてもらおうかな」

「やめてくれ、いまのはほんの物の例えだ。真に受けるやつがいるか。」

そう、この吉川という男は別に天然じゃない。狙ってこのようなセリフを吐くのである。この数日間行動を共にして俺の疑いは確信へと変わった。そう、こいつはただの変態である。なんというか、一目見たときからこいつは何か周りと違うオーラを放っていた。そのオーラにあてられたのかこいつに話しかけたのが間違いだった。もし最初に奴さんに話しかけた時に戻れるなら、その時の俺に向かって、ほかの男にしろだとか、女ともっと話したらどうかなどというだろうが、今となってはもうどうしょうもない。とこれからの大学生活を案じざるをえなかった。



その1終わり


はじめまして、新垣太郎です。


大学に入って少しばかり時間ができたので、前々から考えたいたお話を書いてみようと思います。


前に一回だけ書いたのも途中で投げ出してしまったので今回はつづけられるよう頑張りたいと思います。


基本の予定としては一週間に二話くらいのペースでかけたらいいなと思っております。


遅筆名上に下手だと思いますが、どうにか頑張って書いていきたいと思います。


それでは ノシ