母の父は93歳まで生きていた。

母の母は、99歳まで生きていた。

 

母の祖母は両方とも82歳以降まで生きていた

母の祖父は両方とも70代後半まで生きていた。

 

母の父の兄弟は多く、一番末娘は

母の6歳上だった。叔母と6歳しか違わない、

姉妹みたいに育った感じ。

 

6歳しか違わないので、よく電話が来ていた。

母が癌になった後も、よく電話が来ていた。

 

叔母がいつも言う話は、

「オレは(私は)もうかぁちゃんより長生きした。

もうあっちにいきてーんだけど(あの世に行きたいんだけど)」

 

それにいつも母はこう答えていた。

「あっちに行ったら二度と戻ってこれんとよ(帰ってこれないんだよ)

戻ってきたくても、戻ってこれんとよ(帰ってきたくても、帰ってこれないんだよ)」

 

 

母があっちの世界に行き、

1年7か月過ぎた。

 

母は戻ってこない。

 

帰ってきてほしいけれど、

帰ってこない。

 

 

そっか。

体がもうないんだ。

 

「寂しいよー」って話しかけても、

耳がないから聞こえないんだ。

 

私が涙を流していても、

目がないから見えないんだ。

 

たくさんの花を飾っても、

見えないんだ。

 

おいしいものをお供えしても、

口がないから食べれないんだ。

 

 

ごめんなさい・・

って言っても、

ありがとう。

って言っても、

 

今さら「大好きだよ」

って言っても、

 

伝わらない。