足跡 | せっかくガンになったから

せっかくガンになったから

せっかくガンになったから、魂が震えるような奇跡の時間の中だけを生きています。


やっとこの形の足跡を残せるようになりました.
これは私にとってひとつの健康のバロメータなんです。

細かい粒子の砂浜の、波打ち際にしか現れない足跡。

去年三月に膝の靭帯を痛めてから8か月以上松葉杖と杖生活を余儀なくさせられ、なんとか杖ないしで歩けるようになったものの、すっかり杖歩きのクセがついてしまって歩行き方を忘れている。

脚の上げ方、
どこの指に力を入れるか、
足首の使い方、
足の返し方、
お腹の体幹の使い方、
脚をどう前にだしていくか。。。  

今まで考えることなく当たり前にしていたことを、ひとつづつ確認しながら歩いてみる.
なんだかいい感じかも、普段どおりに歩けているんじゃない?
なんて無意識に歩いていても、気がつくとまた杖歩きになっている。

こんな時は砂浜に残る足跡も、左右のバランスが悪くて形にもならない。
カラダに意識をひとつづつ向けていくと、使われていなかった場所が目覚めていく感覚がわかります。
 
CTもPETも撮らない進行性の末期ガンの私のチェックポイントは、足跡チェックとどこまで肺をちゃんと吹らませることができるか。

意外とこれ重要なんです。