還暦 | せっかくガンになったから

せっかくガンになったから

せっかくガンになったから、魂が震えるような奇跡の時間の中だけを生きています。


17-28日の間太陽系のすべての惑星が一度に輝き、次々と並ぶこの6月。
これは947年の6月夕方以来の出来事で、
肉眼で見られる5つの惑星が上空の太陽から正確に並ぶと言う。
水星金星火星木星土星。。。
スペシャルゲストで冥王星もみれるらしい。

今朝は一番鳥の鳴く声と共に目覚め、太陽に向かって六方拝から。

そして還暦の朝を迎えられたことに、ただただ感謝の気持ちでいっぱいになります。
長かったなぁ。
ここまでの道のり。。
6年前の抗がん剤と放射線治療が始まる時に、病院から渡された資料には、ステージ3bで低分化型進行性のガンの私の五年後の生存率は20%とあり、その数字を見ながらぼんやりと考えたことは、この20%の生存率に入っていた場合には、いったい自分はどんな姿で生きているのだろうか?
あの頃はいつも、今は元気でも来年の今日はいったいどんな姿になっているのだろう?
といつも考えていた気がする。
医者の決める道を進む事をやめ、わたしが”最後の治療は海”と直感だけで決めたことにこれほど助けられるとは夢にも思っていなかったけれど、今の私がこうして生きていられるのは間違いなく、寒かろうが暑かろうがひたすら海を裸足で歩き、海で出会った友人達に支えてもらい、寒風の中でもアウトリガーカヌーを漕ぐことが生きる大きな力になりました。
そして未来につながる道は無数に広がり、なにを選ぶか、どれだけ手放せるか、自分をどこまで信じることができるか、そして自分のカラダの主は自分であり、自分の命の選択は自分が決めると言うことを忘れてはいけないことも、海が全部教えてくれたのかもしれない。

真っ黒になって、グレーヘアーになって、ビーサンにショートパンツ姿で、その上進行性末期ガンも続行中の還暦のわたし。

全てが想像を超える世界だけれど、
天邪鬼で人と同じことができない、私らしい還暦の姿なのかも知れないね。

これからもカルロスと名づけてあげたガンと共に、進行性の末期ガン患者にしか体験できない、奇跡まみれの時間の中だけを生きていきます。

ありがとう。
ありがとう。
ありがとう。