カラダの声 | せっかくガンになったから

せっかくガンになったから

せっかくガンになったから、魂が震えるような奇跡の時間の中だけを生きています。


1%の人しかいない低分化型の進行性のガンだと告げられ、その時に先生からかけられた言葉は、
“ 大丈夫です。いち早く転移を見つけて治療していきましょう”
という一見温かい言葉に聞こえるけど、私には
“ 確実に転移しますから、抗がん剤漬けにしていきましょう”
と言っているようにしか聞こえなかった。

あの時から
カラダの声を聴くことをはじめて、
不調が日常になり、
大丈夫、大丈夫と自分に言い聞かせ、
今日は悪いなりの絶好調!
なんていいながらも、やっぱりふっとした瞬間、
来年の今日は死んではいないかもしれないけれど、一体どんな状態で自分は生きているのかな?
と思うことは何度もありました。

カラダの声を聴く。
自分でも言葉では表現できないこの声と対話しなごら、いつからかカラダの声を軸に生きるようになり、常に体の声に導かれて新しい出会い、心地の良い場所、そして必要な治療をしてくれる人達と次々と出会い最近この、
カラダの声を聴く
と言う本当の意味がやっと私なりに理解できるようになりました。

カラダに不調が起きた時には、カラダには必ず全く使われてない場所というのがあり、そこに負担がかかり引っ張られていることが意外にあるのかも?と思うことが度々あり不調になる度にどこが一番使われていない場所なのかが、いつしかわかるようになりはじめ、そこの流れを正しく通すことによって体全体の働きが変化してカラダ全体の気の流れが変わることで、今までの元気なカラダとはまったく違う、新しいカラダと出会えたのです。

カラダ全体を使って歩くこと。
肺をしっかり意識した呼吸。

当たりまえのことを、しっかりカラダの機能をフルに使って行うことで、自分のカラダが無限に変化していく。

まさかこんな景色が待っているとは想像もしなかったけれど、私が一番欲しかったものは一番受け入れたくなかった進行性のガンが導いてくれました。

ありがとう。
これからもずっとずっと私のカラダにいて欲しい。
一緒にいるから次々と奇跡が起きるから。