娘に伝えること | せっかくガンになったから

せっかくガンになったから

せっかくガンになったから、魂が震えるような奇跡の時間の中だけを生きています。

私には20歳になる娘がいます。

ガンと告知された時に、一番先に思ったことは、まだ娘をおいて死ねない、ということ。

私は19歳の時に第二頸椎を骨折する大事故に遭い、99%即死といわれるような状態から奇跡的に助けられていたので、たぶん普通の人より自分の死というものは、何処か漠然といつか来るものがついに来てしまった、という感じだったのかもしれません。


でも娘には母親として、まだまだ教えたいこともあるし、一緒に過ごしたい時間も沢山あるし。。

その中でも、お料理はしっかりと教えたいという思いがありました。

この二年近い間、母として一緒にキッチンに立って食事の用意をしたり、私の体調の悪い時は代わりに作ってもらったり。。

少しずつ、私が伝えたい事!を教えて来たけれど、最近気づいたことは。。。

昭和の花嫁修業的なことも大切だけれど、それよりも

ママはガンになったけれど、最後まですごく楽しそうだった!

と娘に言ってもらえるような生き方をすることが、大切なのかもと。

自分が一番したい楽しいことを楽しむのは当たり前だけれど、自分が一番楽しめないガンになっている自分を最高に楽しんでしまうと、本当に奇跡が起きるのかも。

ガン細胞は戦うことには慣れているけれど、楽しまれてしまうとビックリするでしょ?
もしかしたらガンになったことを楽しむのは、抗がん剤より効果があるのではないかと最近思ったりします。

私ガンだから、楽しい事しかしません!

って、まずは自分に言い聞かせます。

そうすると、要らないもの、無駄なお付き合い、今までかなり無理して合わせていたものが、全部手放せるようになります。

だって私ガンだから、無駄な時間は使えないんです!って、バサバサ切っていけます。

そうすると、好きな物と人しか周りにいなくなって本当に楽しい事だけの人生が始まります。

せっかくガンになったから、ガンにならなかったら出来なかった楽しい事をいっぱいしていかなきゃね。

体力が無くなっても、動けなくなっちゃう日があっても、大丈夫、大丈夫、

楽しい事だけしていたら、ガン細胞は戦う気にはならないから。。。