あなたは

真っ暗闇の中に膝を抱えていたね。


あなたを見つけた時

ごめんねという気持ちが溢れ

孤独だった事を想像したら

泣けてきた。


ずっと一人ぼっちで

きっと何度も訴えてくれただろう。

何度も何度も。

でも気づかないで、見ようとしないで。

ようやっと。


なんでそこにいたの?

なにがあったの?

何があっても2度と置いていかないから。

あなたの声に耳を傾けるから。

何があってもわたしはずっとそばにいる。

何があってもわたしはあなたの味方だから。


何度も何度もあなたに伝えた。


少しずつ少しずつ

こたえてくれるようになって

あなたの言葉を

一緒に確認することに決めた。


いつにしようかね?


その日は突然やってきた。


今聞いてくれる?

え?今?

そう、今!


一応ボスに確認してみると…

今聞いてあげて!

と言うので代わりに聞いてみた。


思っていた事と違ったね。

ハグしたい?

うん!


だからあなたの代わりにハグをお願いした。

涙が出てきたね。


この日からは

わたしはあなたと会話を、というより

ただ寄り添う事を続けた。

あなたが必要なだけ。



ある時、別の方に寄り添う機会があった。

何度もその方にかけた言葉が


何にもしなくていい。

そのまんまでいい。


何の反応もなかったその方から

ある日突然、ありがとう

って言葉をもらった。


こちらこそありがとう

と言ったのだけど

この会話をふと思い出した時に

突然、本当に突然涙が止まらなくなった。


あの時にかけた言葉は

ずっとあなたが欲しかった言葉で

あの時にもらった言葉は

あなたからの言葉で


その日から

あなたはこたえてくれなくなった。


でもわたしは知っている。

いなくなったのではなく準備を始めた事を。


だから寂しくはない。

これからはいつも一緒だから。




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