人はこんなにみんなバラバラなのに、自分と違う存在を否定します。
なかなかすんなりとは受け入れません。
時には排除しようとしたり、支配して黙らせようとします。
根底にあるのは不安です。
「違い」というのは怖いものですから。

自分を思い出すために、私たちには人生という経験フィールドが与えられています(笑)
ここで私たちは大勢の人々と関わり合います。
家族や友人や同僚の存在。
自分とはまるで違う人々が与えられています。
違いがあることで、私がどんな人なのかをわかりやすく教えてくれるのです。
みんなと考えや行動や思いが全く同じだと、きっと私は自分のことを思い出せません。

自分と違う人に傷つけられたり、苦しめられる人がたくさんいますが、実はその人はあなたにあなたのことを知らせる役割で存在しています。

理解できないその人を憎むより、私はこうだった!と思い出してあげてください。

あなたも、その人にその人自身を思い出させる役割をしています。
おそらくその人も自分と違うあなたが憎いでしょう。
「違う」ということは「違っていて当たり前だった!」と思い出すまではとても怖いことなんです。
お互い様です。
どちらかだけが怖がったり、違和感を覚えてるわけではないのです。

憎めば憎まれます。
許せば許しが与えられます。

あんなに改めてほしいと思っていた人のことを、
「そっか、相手が変わる必要はないんだなー、その違いが私には必要なんだ」と思えたら、それまで苦しかった心が消えていると思います。