ことの発端

タロットをしていて、最後に「あと何か聞きたいことはありますか？」と、問いかけると、
大抵の人は「うーん…」と迷います。
不思議なことに何が聞きたかったのか、皆さんあまり思い出せないのです（笑）

先日のお客様はちょっと時間をかけて思い出して、
「親戚に体調の悪い人がいるんですけど…」と言いました。

でも、もう長い時間私と話していますから、
「これ、めくらなくていいでしょう？」と私が言うと、
すぐにこっくり頷いて「そうですね」と笑ってくれました。

「心配という名の呪いをかけないでね」

ちょっときつい言葉になることを許してねと断って、私は時々こうお伝えします。

「あんなにタバコを吸ってたら肺がんになる！」
「歳をとったらいつ倒れるかわからない」

心配は相手のためを思っているという形をとって、
実は自分の不安を形に変えて、自分で確認しているだけなのです。
ですが、残念ながら言葉にしてしまうと、それはくっきりとした波動になってしまいます。

言葉の言い換えをしてください。
「彼はあんなにタバコが必要なくなります」
「彼女は安全に暮らしてるから安心だな」

そしてもう一歩、その方の応援がしたいと思う気持ちがあるなら、この方法を実践してください。

心配と思っていた人を頭の中に登場させて、
その人が思いっきり楽しそうに、歩いたり、自然の中でくつろいだりしているところを思い浮かべて下さい。
イマジネーションはただの空想ではないのです、その波動が現実と繋がるのです。

思った通りの食事をしてくれない！
思った通りに安静にしてくれない！

人が思った通りにしないからって、あなたが怒りの波動や、諦めや、嘆きの波動を出さなくてもいいのです。
ましてや、罰を与えようなんてしないでください。
それはあなたの役目ではありません。
思い知ればいいなんて、大切な人を呪わないでください。

その方の最善な姿があるように。
楽しく過ごしている未来を、あなたが発信源になって作ってあげてくださいね。

そして何より、あなたが自分を安心させてください。
ことの発端は、あなたの不安です。