自分のことを許すこともできず、客観視できずに反省もできない時に、人は自虐的な言葉を口にします。
人から慰めてもらうためです。
面白くない自虐は誰にとっても疲れの元です。オススメしません。

こんなに頑張ってるのに!
思いやりや優しさを忘れてないのに!
それでもうまくいかない時は、なんらかのメッセージが来てると思いますよ。
「あなたはそれをやるべきじゃないよ」とかね。

今回の全英オープンでプロゴルファーの松山英樹さんが、インタビューに応えて、プレイしている時のテーマを「自分を許すこと」と仰ったそうです。

「メンタルを強くする」という言葉は、色んなスポーツで一般的に使われるようになったと思いますが、
「じゃ、どうしたら強くなるの?」というクエスチョンの先の、具体的な答えだなと思いました。

「自分を許す」
けれどこの言葉だって、
「じゃ、どうやって許すの?」
と、簡単にクエスチョンが続けられます。

結局、自分なりのやり方を見つけておくしかないのです。

自虐に逃げず、恐れずに自分の内に向かって疑問を投げるしかないかなと思います。

辛くても自分のことを見返り、我が身に手を入れていくしかないのです。

どうぞ自分に優しくしてください。
わかってあげてください。
なぜそうしたのか、なぜそう思うのか、知れるのは自分だけです。
人の判断は不要です。
自分を慰め、励まし、奮い立たせることができるのは、
他人ではなく、自分です。

そんなことない!
人から褒められたらすごく力が出る!

確かにね。
でも反対のことが起きたら、また人から褒められるまで低迷しますよ?
人から揺さぶられ続けることも、もちろん選択できます。
けれど、それはとても疲れることです。

「自分をできる限り知り尽くすこと」
それが自分を許すための入り口かなと思います。