この人は善いことを言うから善い人。
この人は悪いことを言うから悪い人。

その善いこと、悪いことの判断をしている基準は、あなただけのルールが大元になっています。

「そんなことない。みんなそう言ってた」
「普通はそうでしょ?」

それだってあなたが集めたみんなだし、普通っていうのは
思い込みです。
それが善いことかどうか、悪いのかどうか、実際にはわかりません。

この世界に、善人と悪人の分け隔てはなくて、自分が自分の価値観で決めているだけです。

なので、どうしてそれを「善」と思ったのか、私はどうしてそれを「悪」と思ったのかを考えることが大切です。

それを言った人達は、そのセリフを言うための役者さんとか、舞台装置だと考えて、「セリフの方にだけ」意識を向けて欲しいのです。

言い方とか、タイミングとか役者の力量でかなり差がありますのでね。
迫力ある悪役が言うと、ショックでその役者自身のことまで嫌になるかもしれません。
だけど、、その人を別の場所で見ればいいお父さん、いい娘さん、可愛い奥さんかもしれません。

ひとむかし前には、悪役をした俳優が道を歩いていると、知らない人からすごい説教されたとか聞きましたよね(笑)
昔は今と違って、視聴者がテレビドラマにもっとのめり込んでいたのでしょう。
ドラマの世界と現実世界がごちゃ混ぜになってしまうほど。

もし、あなたがそのセリフを言った人のことで思い悩んでいるとしたら、そんな昔の視聴者と似ているのかもしれません。

「あれ?私は現実にすごく嫌なことを言われたんだよ!」
「あれはドラマなんかじゃない」

そうですよね。
でもここで思い出してください。
宇宙の法則は鏡の法則です。
逆さに描かれています。

この現実が、実はあなたが描いた壮大なドラマです。

その役者さんのことは考えないでください。
なぜそのセリフがそれほど嫌だったのか、そっちを考えてみてください。

自分の思い込み
自分のマイナス思考
自分の傲慢
自分の思いやりの足りなさ

どんなドラマにもテーマがあります。
あなたにそのセリフが向けられたのは、あなたをテーマに向かわせるためのセリフです。

主役のあなたがそのテーマに気づくまで、いろんなシチュエーションが用意され、力量を増した俳優が現れて、ドラマを展開していきます。