「お残しは許しまへんでー」
のセリフはNHKの「忍たま乱太郎」のアニメを見ていた世代ならよく覚えていると思います。
食堂のおばさんが生徒にも先生にもそう呼びかけて、食べ残しはダメっときつく教えるセリフです。

私の息子は3歳くらいからでしょうか、ちゃんと一人でご飯を食べるようになってからずっと、食べ終わり、お茶碗にご飯をほんの一口分コロンと丸く残します。

もちろん残ってるのを見つけると、残さないで食べなさいと声をかけていたように思いますが、声をかけてもなんとなーくうやむやにして、それを食べようとしませんでした。

一度、食卓からパッと席を立つときに「残してるよ?」と声をかけると気まずそうに「忘れてた~」と答えるのを聞いたのを最後に、もう言うのをやめました。

ご飯の最後ひとく口を食べるのを忘れる?
そんなの忘れてるわけないと思ったのです(笑)
なので、この子には、この行為になんか意味があるのかなと思ったわけです。

そこでもっとしっかりマナーを教えないといけなかったのかなぁとも思うのですが、私はそういう育て方ができないので、認めたわけです(笑)

幼稚園に入るとお弁当のご飯までも、コロンと一口残してくるのが常でした。
(高校生になった今でも!)

それは10年以上経つ今も変わらないのです。
ずーっとです。
お茶碗にコロンと残すご飯。

あれをわざとしてるなら相当の執念だし、宗教的儀式に近いと息子のいない所で家族と話して笑います。
そのことをあまり本人に言うこともしません。

あるときその話を友達にしたところ
「実は子どもには残さず食べなさいと教えてるけど、私も最後の最後のひとく口が食べられなくなるんよ」
「内緒だけど、子どもが目の前にいないときは知らないうちに残してしまってる」
と言うのです(笑)

あなたはどうでしょう?
「そんなこと信じられない」という私派の人がぽとんだと思うのですが、隠してるけど…という方も割といるのでしょうか?

私たち家族は、息子が残したご飯は、息子が何かにお供えをしているというイメージで受け取っています。

とってもお行儀の悪いこととわかりつつ、朝食後、息子が残したお茶碗のひと口ご飯を見て、
「あー今日もいつもの感じでスタートしたなー」とホッとするこの頃です(笑)

ちなみにパンもひとかけら残します。