人は朝起きた瞬間からいろんな事を頭の中で考えます。
何時かな、朝ごはんは、今日は何曜日…
数限りなく思考を続けます。

人の1日の思考する(考えて処理する)回数はおおよそ約6万回だそうです。
1日にですよ!思考の連続ですね。

そして、昨日と今日とで比べると、その情報を処理する「回路」はほとんど変わらないそうです。
98パーセント変わらないと聞きました。

つまり、人はある情報を処理するとき、昨日と今日と比べると、何も変わらずに「同じ処理」をしてしまうものだという事です。

6万回も思考処理をしながら体を動かし、人とコミュニケーションしているのですから、そのほとんどは瞬間的な思考で処理してしまうのだろうと思います。

なので、ネガチィブな思考の持ち主は、何かの情報を得ると、ほとんど無意識に同じ処理、つまり「ネガチィブな情報処理をしてしまう」という事です。

コンピュータと同じと考えるとわかりやすいかもしれませんね。
コンピュータが日によって検索傾向が変わるということはないですもんね。

同じ情報処理をする事で、人は昨日と今日の自分を変えずに維持しているわけですから、
違う処理をするという事はかなり「怖いこと」
いつもと同じ処理をした方が「安全」
ということになります。
人にはそういった危険回避の能力が備わっているのでしょうね。

なので、人はなかなか情報の処理方法を変えることが難しいのです。

残りの2パーセントが変更できる数値なのだとすると、人がいつもと違う、新しい、別の思考処理の回路を作ることができるのはわずかということです。

毎日大量の思考処理をしなければいけないわけですから、いつものように過ごしていると、思考の連続は止まりません。

もし自分に新たな回路を設けたいと考えるなら、思考をいったん止めてみるということが、大切なアクションになるかもしれません。

先日書いた「バスに乗らない」もそれに当たります。

いったん立ち止まって自分の思考に「意識を向ける」

そのあとに選択する自由。

とても苦しい心になってるのに、いつもの情報処理を続けてしまうと、知らないうちに心が折れてしまうので、その前に止まれるといいですよね。