上の子が幼稚園に入った時に、園生活について主任先生からお話がありました。

お母さん、子どもさんの園生活のためにこうしてね。
お母さん、園からの手紙はきちんと読んでね。
お母さん、お弁当はこうしてあげてね。
お母さん、お母さん、お母さん

そんなに人からお母さんと呼びかけられたのは生まれて初めてのことで、私はすごく怖くなりました。
話の途中から緊張し始めて、なんだか脅迫されてる気持ちになりました。

主任先生が話すことのほとんどが、自分にはできそうにないなぁと思ったからです。

説明会の間、私がこんな気持ちでいたなんて、私の見た目ではわからないと思います。
お母さんぽいですから(笑)

お母さんなんだからって言われてもね、苦手なことがすぐに出来るようにはならないのです。

お迎えの時間を間違えたり、登園日を忘れたり、本当に大変でした。
不安の的中だったわけです。

たまたま私は家族に助けてもらえましたから、なんとか過ごしましたが、1人だったらすごく悩んでいたと思います。

主任先生の話は普通の、ごくごく一般的な話だったのですが「あの時怖かったな」って今でも思い出します。

コンプレックスって、人には見えないことですからね。
自分だけで、しっかり抱えているんですね。

人には得意とすること、不得意なことがあります。

自分のことだったら諦められますが、大切な人を自分のせいで、悲しくさせるかもしれないと思うと、怖くなります。

でも、まぁ、いろんな意見があると思うのですが、私の正直な気持ちとしては、
『私、今世はそれしに来てない』
ってことで、結局、周りの人には諦めてもらうしかないんですよ(笑)

その代わり、私も周りの人にたくさんの諦めをしますからね、お互い様です。