バディを取り出して

最近の幼稚園では、子ども同士が二人組になるとき、
相手の子をバディと呼んでます。かっこいいですよね。

遠足のときに、お互いがはぐれないように、バディの二人で手をつないで歩いたりします。
歩く道々で、先生が子どもたちに声をかけます。
バディを引っ張ったりしないでね！あなたのバディと仲良く歩いてね！

大人になってからも、バディと呼べる相棒が身近にいてくれると、すごく心強いですよね。

だけどそんな相棒はなかなか見つからないよ、というのが大半の人の思いかもしれません。

でも！なんと！あなたのバディはずっとあなたの中に収まっているんです。

今朝、眠たいのに起きてくれたのは誰ですか。
野菜不足のあなたのために、野菜ジュースを選んでくれたのは誰ですか。
電車に乗り遅れそうになったあなたを、小走りさせてくれたのは誰ですか。

あなたです。
あなたのバディはあなたです。

あなたに協力してくれる、無言であなたを支えてくれるそんな相棒。

ドラえもんのポケットから、ムギューっとコピーロボットを取り出すように、いつもは見えないその姿を見てください。

あの時あきらめてくれてありがとう。
あの夜熱を出してくれてありがとう。
あなたの不器用さで人に迷惑をかけることもあるけど、そのたび私はいつも誰かから許されている。
ありがとう。わたし。

赤いぽっちり鼻を押してください。
コピーロボットがあなたの姿になったら、
仲良く手をつないで、遠足に出かけましょう。