私が小学生の低学年の頃、
家の近所に猫をたくさん飼っているおばあちゃんがいました。
一人暮らしでした。
なんだか雑多な部屋の中に、猫がいっぱいいるお家でした。
ねこのおばあちゃんは、私が遊びに行くと、とっても喜んでくれるので、
私は幼い気持ちで「ひとりだと寂しいのかなぁ」と勝手に思って、よく遊びに行っていました。
犬しか飼ったことのない私は、いたるところに猫がいっぱいいるお家が楽しかったのです。
行くと必ず美味しいお菓子を出してくれたり、こたつでおしゃべりしたり、とても可愛がってくれました。
ある時、遊びに行った私に、おばあちゃんがすごく悔しそうに、悲しい顔でこう言いました。
えみちゃん、おばあちゃんの家の前に猫を捨てていく人がいっぱいいるんだよ。
エサ代もすごくかかって、おばあちゃん、本当に大変なんだ。
私はその言葉を聞いて、心が固まるほど怖くなりました。
おばあちゃんは、好きで猫をたくさん飼っていたんじゃないんだ!
咄嗟にこう思ったからです。
小学校の低学年でしたから、私にはその言葉がとても怖く思えたのです。
もちろん今ではおばあちゃんの気持ちはとてもよくわかります。
きっとあの時わかってあげられなかったので、今までずっと忘れないでいるんだと思います。
小さい私は、そのあと一度も、おばあちゃんの家に遊びに行くことはありませんでした。
人は自分で選んだ、望んだことをやっている。
誰かに教えられたわけじゃないけれど、幼い私はそう信じていました。
三つ子の魂百まで。
今もそう思っているのです。
その考えは、ときどき人を傷つけているのかもしれません。
家の近所に猫をたくさん飼っているおばあちゃんがいました。
一人暮らしでした。
なんだか雑多な部屋の中に、猫がいっぱいいるお家でした。
ねこのおばあちゃんは、私が遊びに行くと、とっても喜んでくれるので、
私は幼い気持ちで「ひとりだと寂しいのかなぁ」と勝手に思って、よく遊びに行っていました。
犬しか飼ったことのない私は、いたるところに猫がいっぱいいるお家が楽しかったのです。
行くと必ず美味しいお菓子を出してくれたり、こたつでおしゃべりしたり、とても可愛がってくれました。
ある時、遊びに行った私に、おばあちゃんがすごく悔しそうに、悲しい顔でこう言いました。
えみちゃん、おばあちゃんの家の前に猫を捨てていく人がいっぱいいるんだよ。
エサ代もすごくかかって、おばあちゃん、本当に大変なんだ。
私はその言葉を聞いて、心が固まるほど怖くなりました。
おばあちゃんは、好きで猫をたくさん飼っていたんじゃないんだ!
咄嗟にこう思ったからです。
小学校の低学年でしたから、私にはその言葉がとても怖く思えたのです。
もちろん今ではおばあちゃんの気持ちはとてもよくわかります。
きっとあの時わかってあげられなかったので、今までずっと忘れないでいるんだと思います。
小さい私は、そのあと一度も、おばあちゃんの家に遊びに行くことはありませんでした。
人は自分で選んだ、望んだことをやっている。
誰かに教えられたわけじゃないけれど、幼い私はそう信じていました。
三つ子の魂百まで。
今もそう思っているのです。
その考えは、ときどき人を傷つけているのかもしれません。