
Xさんは私をよく誉めてくれます。
顔・スタイル・肌・雰囲気を。
「真希は可愛い。僕のビーナスだよ。」
こんな事もさらりと言ってのけて
私もまんざらでもありません。
ついに私は
「意外と私って、本当にイケてるんじゃ?」
なんて、チラッと考えるようにもなってしまいました。
しかし
そうやって自惚れていると、Xさんは頭上から大きな岩を投げつけ
膨らんだ自尊心を一気にナイフで刺すのです。
「元カノはボン・キュッ・ボンの元女優」
「元カノは元モデル」
「元カノのポスターを駅で見かけて、彼女の肌を思い出した(けど、鮫肌で抱けなかった、らしい)」
はぁ~…キツいよね。
Xさん、仕事関係で芸能事務所と取り引きがあり、そういう女の子たちとも縁があるらしい。
Xさんにしてみれば、彼女たちとのつき合いは、
男としての武勇伝なわけなのだけど
それを私に語ってるだけなんだけど
単なる人妻の私には辛い辛い拷問です。
そんな女性と付き合っていて、私を誉められても…
本心とは思えなくなってしまいます。
それに不安もあります。
いや、Xさんが他の女性と逢っていても、私にはどうすることも出来ない。
泣いて怒ることも、別れの選択を突きつけることも。なぜなら私は人妻だから。
Xさんが昔つぶやいた言葉が
何度も脳裏に浮かびます
「僕たち(私と)は付き合っているわけではない」
だから
極上のセフレなのです。
あぁでも…極上にもなれないかぁ涙
真希は 単なるセフレなのです…
Xさんが昔つぶやいた言葉が
何度も脳裏に浮かびます
「僕たち(私と)は付き合っているわけではない」
だから
極上のセフレなのです。
あぁでも…極上にもなれないかぁ涙
真希は 単なるセフレなのです…