姉彼の手の動きが
どんどん大きくなっている。
でも、何がどうなっているのか？
すると、
その手がだんだん私の腰のあたりに
来てるよ。なになに？
姉彼は雑誌に目を向けているのに、
なぜか手がこっちに来てる。
とにかく怖かった・・・
その時、私が取れた唯一の行動、
「あ！部屋に行って
勉強しよーっと
」
声が上ずっていたと思います。
でも平静を装って、
何も気づいていないふりをして
リビングから退散したのでした。
そして、私はその恐怖から
逃げることができたのでした。
姉彼は何事もなかったかのように
黙って雑誌を読み続けていました。
あれがなんだったのか、
あのままあのこたつの中に
ずっと入り続けていたら、
何が起きていたのか、
今の私にはわかりません。
そして、その3か月後には
私は県外の四年制大学に入り直し、
そのアパートから出ていきました。
このことは誰にも話していません。
さらに、その3年後、
姉と姉彼は結婚し、
その後2人の子宝にも恵まれました。
ちなみに、その結婚生活は10年弱で終わり、
今、姉はシングルマザー、
姉彼は今どこで何をしているのかは
我が家の誰も知りません。
なんか、ちょっと怖いお話になってしまって
すみませんでした。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
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