山縣です

 

東日本大震災 

3.11

この日が近づくと 

とてつもない不安に襲われます

 

10年以上過ぎた今でも

思い出したくないのが

正直な思いです

 

津波で被災し

あっという間に多くを失い

あの時の気持ちは

悲しいでもなくつらいでもなく

恐怖そのものでした

 

そして今もあの日と同じように

大切な命を 

探し続けている人がいる現実を

忘れてはいけません

 

あの日

津波の中

数時間も自宅に取り残された息子は

もうすぐ21歳

お誕生日を迎えます


12年前

避難所で迎えた誕生日

お友達があたたかいあたたかい

大きなオードブルを

手作りして届けてくれました


私は今年も

あの日助けていただいた

かけがえのない命に

お誕生日おめでとう

と伝えることができます 


生きてくれてありがとう

 

あたりまえに明日はこないと

強烈に刻んだはずの思いが

いつしか少しずつ薄れ

日常の生活に傲慢になり

不必要な余裕さえ持つようになり・・・


それでも私は明日が怖く

今日という日に没頭する


この時間

この日


日々を繋いでくれた多くの愛に

ありがとうございます

を送ります

 

あれから12年

今日という日は

私がつくったものではなく

たくさんの方の光に

導いていただいたものです

その道のりと足跡は

愛に溢れていると思っています

 

本当に本当にありがとうございます

 

私も息子もこうして笑って

そしてケンカして

そんな今があるのは

皆様のおかげです

 

幸せです♡

 

今日

その幸せな奇跡に感謝し

最後の日まで

自分のすべきこと

そして多くの笑顔を

つくりだしていきたいと思います

 

多くの命が失われた

2011年3月11日


亡くなられたお命が

大切な方々のお心の中で

共に生きています

生きたその証は

誰かの心の中で灯り続けています

 

どうかどうか

希望を失ったとしても

目の前の光が見えなくなったとしても

誰かの笑顔や夢や希望を道しるべに

生きてほしいと願います

 

誰かの笑顔を頼りに

明日を

そしてまた明日を

歩んでいく生き方も

あるのだと思っています

 

 

死ぬことの恐怖

生きることの恐怖

 

 

その命は

自分だけのものではない・・・

 

だからこそ

その命で

すべきことがある

そう思います

 

2523人の行方不明者の方が

大切な方のもとへ

戻られますように・・・