「Missing 神隠しの物語」

が、2020年05月23日
新装版で発売されるそうです。
甲田学人先生による全編ブラッシュアップとか。

以前、メディアワークスさんから出たドラマC
D「Missing」呼び声の物語中で、十叶詠子役を演じさせて頂いた事がありました。

役を知るために小説も拝見したのですが
この十叶詠子というキャラクターがとても魅力的で、お仕事が終わったあとも気になって同シリーズの【夜魔】も購入しました。


ひたすら純粋なだけで
狂気をはらんでいるように見える魔女さん。
何の裏も悪気もない。まったくの善意で、
(みんなが仲良くなるように)
と願っている女の子。

その「みんな」の中には
見える世界も見えない異界の世界も含まれる。

みんな友達、という世界を夢見ているだけで
日常の形を歪めてしまう彼女の姿は
私が後に演じたラスボス役達にも影響を与えました。

良かれ、と思ったことや
生まれ持った感覚からくる信念や正義感が、
相対的にみて【悪】になってしまう。

沢山の価値観のなか、
一番多いものが多数決で常識となり
少数の感覚や価値観は
【異端】なものとされてしまう。

そう考えると
何が正しくて、何が間違っているのか
誰にもジャッジできないし

本当は意識の数だけ、
真実があるのではないか。

そんな風に当時、
妙に彼女にシンパシーを感じたのでした。

CD収録の時はひたすら、
「もっと天真爛漫に、突き抜けて無邪気に」
と言われたのを覚えてます。
どんな言葉もお散歩しているような気軽さで、とか。

私はどうやら
「当たり前と思っている事が周りとズレている」キャラクターを掘り下げるのが好きみたい。
共感しやすい。

日常に無害なズレは、
いわゆる「ボケ」や「天然」と言われるキャラクターになる。

日常のカタチを変えてしまうズレは、
世界にとっての脅威となる。

そう考えると、ラスボスや敵役って、
みんなある意味【天然】さんなのかもしれません。



そういえば甲田学人先生、
岡山ご出身なんですね。
同郷とは!

詠子のキャラクターはずっと印象に残っていたので今度の新しいボイスサンプルに台詞を少し入れさせて頂く予定でした。

そんな時に偶然!の新装版発売。


久々に詠子ちゃんに会えるのが楽しみです😊✨


※追記。

久々にCD聴きました。
そうそう、冒頭の「か~ごめか~ご~め~🎵」も詠子の声で歌っていたのだった。
改めて、かごめの歌って怖いですね。