男子フィギュアスケート、今、はじめて視聴したので自分用メモ&感想など。

羽生選手のショート、動きのすべてが音楽と滑らかに繋がっていて空間そのものが鳴っている感じ。
動きで歌っているようだった。
意識が見せることより内側(本質)に向いている、と思った。

自分の内側から自然に発生しているから、ジャンプにも動きにも全く無理がなくすべて軽やか。

細かいひとつひとつの要素を注意しなくても
本質と一体化してしまえば、すべて自動的に繋がっていく。

表現の道には共通点が多い。
流れが体に入っていれば必要な場所で最高の感情が自然に溢れるのは芝居と同じ。


解説者は「完璧だ!」という言い方をするけど、
本当に凄い表現っていうのはたぶん評価ではなく

見るもの・見せるものを超えた、
【本質との一体化】なんだと思う。

それが両者に恍惚を生む。

演技者は純粋なエネルギーの通路になる。
一番自分のエネルギーが共鳴する源と繋がって。
それが美しさや音楽なら、
自分が美そのもの、音そのものになる。
何もかもが自然だから、そこに調和がある。


誰かになろうとしても難しい。
それぞれ、ひとりひとりが唯一、無二だから。
きっかけは誰かをリスペクトして始めたとしても
最終的には、唯一無二の自分に昇華されてゆく。
これはどんな道でも同じかもしれない。

新生フリーとも、もっと息が合っていきそう。
羽生選手の境地が伝わってきて心地よかったです。