今だから語れることをぽつぽつと。

バタバタしてちゃんと見られてなかったので
ハル研さんから頂いたカービィ25周年オーケストラコンサートCD&DVDを開封しました。

あらためて見てもすごく映像が綺麗✨
カメラワークもタイミングも全部考えられていて素晴らしい!

ニコ生のボイスドラマ部分は、
今までで一番集中できました。
書かせていただいたのもありますが。

熊崎さんに性格やセリフに齟齬がないかチェックしてもらいながらミーティング。
そんな作業も25周年の【お祭り感】があって楽しかったです。

東京フィルハーモニー交響楽団さま、大阪交響楽団さまの豪華な演奏に合わせて4月~7月、毎月歌わせていただいた事も素晴らしい経験でした。

元々声楽畑のボイストレーナーの青先生に、オーケストラで歌うコツをみっちり教えて頂いて、公演ごとに歌唱力も上がっているのがわかりました。

指揮者の竹本泰蔵さんに頂いたアドバイスは

「歌うときは
オーケストラの音を待つのではなく、
先走るのでもなく
気持ちを合わせて、音でひとつになる。
みんなで一緒に、ふわっと出ましょう😄」


それがだんだん感覚的に分かってきて
大阪公演は本当に、音でひとつになれた感じでした。

しかし最後の最後、ニコ生放送の東京公演で
前日にとあるハプニングが起きて
徹夜作業に★( ̄□ ̄;)!

結局、一睡もできずヨレヨレ。
本番直前でさらに想定外の事があり、

すこしメイクが遅れて

出番前の集中時間を充分取ることができず
バタバタと舞台袖に。
コンセントレーションを高める間もないまま、台詞登場~から歌へ。

するとオーケストラの音から
まぁかなりズレズレ(^_^;)☆


ほんと、公演は生き物だな、と思います。
会場の空気は毎回違う。

それが映像に残るのがあまりに悔しくて
反省から色々考えました。

レッスンも、
やり過ぎると声帯が疲労しすぎて痛めてしまうので、効率的な集中が必要。

そしてなにより、
本番直前の精神集中は本当に大事。


この【直前の集中】がきちんと出来れば
練習しただけのものが理想的な形で出る。

何が起こってもブレない精神と
必ず表現の神さまがおりて来る信頼感。



例えばフィギュアスケート選手の演技前の集中は、お芝居や舞台とすごく近い気がします。

ただ、どれだけそれをやってきて、 

歌が、芝居が、表現が、体に馴染んでいるか。
自分のものになってるか。
も、集中の質に関係あると思う。


そして、
スイッチの入れ方、
本番へ向かう自分の高め方も、
人によってベストな形がある。


そういえば、

youtubeで調べものをしていると
【伝説のフリー  羽生結弦】という動画が出て来て、

考えてみたら話題の【SEIMEI】
ちゃんと見たことなかったなとおもって
初めて全部見てみました。


スケートの事はそんなに詳しくないし
細かい技?も分からないけど、


飛んで着氷している様子を見たとき


直観的に


『あ、この人、氷を信頼してる』


と思いました。


向き合って交流してる。



見えないエネルギーの糸が、体と大地を繋いで
『必ず受け止めてくれる』という信頼感。



この感じ、わかる。



修験道と同じだ。



道の無い岩場や、難所を行くとき
転ばないぞ!と思って警戒して歩くと

地面も反発してくるし
岩が足の裏に突き刺さる。

逆に大地と対話するように
感覚と意識を合わせていくと

足が軽くなり地面に吸い付いて
岩肌も柔らかく受け止めてくれる。


言葉ではないコミュニケーション。


雑音が消えてゼロになり
対象とひとつになったとき
そこに濃密なエネルギー空間が生まれる。


これって、

何かを演じることも

山を行くときも


『自分のなかに深く入って、ひとつになる』


という意味では
同じだと思います。


結局、最後は自分なんだよね。
どこまで向き合ったか。

舞台でもオーディションでも

失敗とか 成功とか

勝つとか 負けるとか

結果を超えて

ネガティブなジンクスも

他人からの言霊も超えて


自然の中に一人でいるときのように


何が起こっても完全に自分の中で
最高の高みを目指す。


今年は朗読イベントも多いので
色んな自分の高め方を試しながら
より良い表現を、生み出して行きたいなとおもいます。