夜のオトモノ〜読書の記録〜

夜のオトモノ〜読書の記録〜

真夜中のブックログ。中の人は夜行性ピアニストのなかむらまきこ

こんばんは。

なかむらまきこです。

 

【ニューワールド 凪良ゆうの世界:凪良ゆう】

 

選ぶ本にはもちろん偏りがあって

小説も好き。

図鑑とか、雑学・評論っぽいものも

「ほうほう。」と思って、読む。

推理小説は、本当は好きだと思うけど

グロテスクな映像が全て夢に出てきてしまってキツイので

あまり読まない。

特に、ノンフィクションとかの

怖いもの重いものは、結構苦手だと思う。

 

意外と多いのがエッセイとか

「ウラ話」っぽいやつ。

 

「人が何を考えているのか?」

 

そのことに、結構興味があるんだと思う。

 

そんな訳でこの本。

とっても面白かった。

 

作家さんの小説もいいけれど、

「何を考えているのか、何を見ているのか?」に

触れるのが、とっても好き。

 

「作家なのだから、作品を読めば全てわかる」

そんな言葉とよろしく同様に

「音楽家ならば、言葉で何かを表現するよりも演奏するべき」

と言われることも、多々ある。

 

書いたり、喋ったりするのならば

「弾いたらどうですか?」とか。

 

その自分のヘタクソ具合に軽く傷付き、

でも「言葉にすること」って

他の人のためではなくて

「自分のために」大事だよなぁ…

 

とか、うすらぼんやり考えていて

いろいろ感じたり、考えたりするけども

自分もやっぱり「言葉」に触れたい願望があるらしい…

 

みたいなこと諸々を、

まるっとやわらかく感じられる本でございました。

好きだった。

 

対談の中で登場する

町田そのこさんも、山本文緒さんも好き。

それと、凪良ゆうさんの本で最初に読んだのは

「わたしの美しい庭」

これがとっても好きで、

最初の出会い、最初の印象って大きいんだなぁとも思いました。

 

自分が感じたこと諸々が

種明かしのように、「ニューワールド」に詰まっていて、

本の好きずき、感想云々はさておき

曲がりなりに「何かを表現する人」として

留めておきたいことがいっぱいあった…

とか思う次第であります。

 

「小説家も音楽家も言葉に重きを置く」

「全ての創作物は鑑賞者にとって鏡のようなもの」

「人のために小説を書いているというより、自分のために書いている」

 

 

 

 

それでは、また!

夜をこめて星空

まきこ。