夫はわたしの異変を珍しく察知した

そして持ち前の無神経さ優しさでわたしの所へきた

 

 

さや大丈夫?何か言われた?辛かったよな…

こんな事までさせてホンマにごめんなショボーン

俺これからはいっぱい頑張るから!

 

 

何を?

 

 

何をって、さやが元気になれる様に!

前みたいに毎日楽しく笑ってくれる様に!

 

 

そんな日一生来ないから無理やよ

無駄な努力やから止めとき

 

わたしはこれからしゅうちゃんがまた不倫をする日を待って

慰謝料めっちゃ貰って離婚するねん

どうせ、そんな遠くないうちにその日は来るやろうから

しゅうちゃんもリナも不倫してる時は『好きや愛してる』って盛り上がってたくせに

わたしにバレた途端しゅうちゃんは尻尾撒いて逃げ帰るし

リナだってお金が無いからって仕事辞めて引っ越して逃げた

 

結局、自分が大事でその程度の覚悟の火遊びにわたしは

心も体もボロボロにされ傷ついた

こんな覚悟もクソもない二人に…そう思うともうバカらしくなって

 

すべて何もかもが嫌になった

だからもうわたしの事は放っておいて!

 

 

布団を引っ被って泣いた

(実際は泣き喚いて何言ってるか分かんない状態で、暴れるわたし・押さえる夫でした)


さすがに夫も堪えたのか黙って部屋を出た

その夜夫は寝室には来なかった

 

 

翌日二人とも休みだったので出掛ける予定にしていた

二人で出掛けるなんて何ヶ月ぶりだろう?

数日前までは密かに楽しみにしていたのに今はそんな気になれない

 

目は覚めていたが寝室から出たくなくて昼までこもった

しかし籠城していても仕方がない、部屋を出てシャワーを浴びると

夫がランチを用意していた

 

 

二人で食べる

夫は何も言わない、さすがに今回はわたしからも何も言わない

無言のランチタイムが終わると夫が話をしたいと声をかけてきた