ハルの家からひとまず自宅に荷物を取に帰った
事前に松井くんから午前中は仕事に出ていると聞いていた
もう戻ることは無いかもしれないと言う覚悟で通帳から印鑑パスポートから
必要ないものまでスーツケースに詰めた
お盆の帰省とは思えない程の荷物を持って実家へ向かった
母にだけ事の経緯を説明した
母は
『あなたの気の済む様にすれば良い、
でもちゃんとしゅうへいくんの話も聞く様に
ひとりで聞きたくなければお母さんでもハルでも付き添うから』
母は我が家の絶対的信頼を置ける存在
わたしとハルは1番尊敬し信頼している
そんな母には出来れば今回の事知られたくなかった
たった3か月で別人の様に痩せてしまった娘を見て父も何も言わなかった
言えなかったのだろうが本当に心配してくれている事は伝わってくる
まわりのみんなはこんなに心配してくれるのに、どうして夫は
何も心配してくれないのだろう?
ずっとその事ばかり考えていた
久々に母の手料理を食べた
心配させたくなくてちょっと無理をしたけど吐かなかった
その事が嬉しかった
相変わらず夫から連絡は来ていた
でも、やっぱりまだスルー