前記事で映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」をたまたま観たらありえないほど良かったと書きましたが、この“たまたま”は単なる偶然ではなく、ある種の奇跡的な偶然ではなかったかと。
この映画は、一言で言うと、親しき者の死の絶望感から立ち直ってゆくお話です。
9.11で父を亡くした主人公の少年が、父のクローゼットから見つけた鍵に合う鍵穴を探す旅(というかN.Y.内)を通して、いろんな人に会い成長してゆきます。
その母と祖母と実は○○だった祖母の“間借り人”もそれぞれに抱えた悲しみと向き合うというようなお話です。
3月11日の前日に放送されたことは大いなる意味があったと思うのです。