まだ、あ行…。
道のり長し。
さて、頑張るぞ!
煙羅煙羅(えんらえんら)
閻羅閻羅とも書くようです。こっちの方が閻魔さまの閻だから怖さイメージ倍増だね。遠羅遠羅とも書くらしいけど、これはなんだかイメージ湧かないね。
で、どんな妖怪かと言うと、火煙の妖怪で、特に悪さしないけど、いつまでも流れずに漂っている煙のこと。
形を変えながら漂う煙を見つめていると、人の顔だとかいろんなものに見えたりするからそういうところから生まれたのかもね。
エンコウ(えんこう)
援助交際の略とかぢゃないです。←判ってるって!
中国・四国地方で河童みたいなもののことを言うようです。でもこのエンコウは河童と違って川ではなく海に棲んでいるよ。
海に行く時は金属片を尻にあてておけばエンコウに教われないとか、猿の毛を持っていくとエンコウを捕まえられるとかいろんな言い伝えがあるみたい。
山口県では、ある人がいたずらエンコウの腕を切ったら、エンコウがその腕を返してもらう代わりにエンコウの秘薬を教えてくれたという話も。
妖怪の秘薬の話はいろいろあるんですよ。それは追々。
オバリヨン(おばりよん)
この名前より「おんぶお化け」って言った方が有名かな?
「オバリヨン」と叫んで通りがかりの人の肩に捕まる妖怪。重くて息苦しくて振り払おうとしてもピッタリくっついて離れないんだって。押しつぶされちゃう人もいるらしい。
力持ちの大男がそのまま家に連れ帰り、庭の石に叩きつけたら小判になったとかいううらやましい話も。
オゴメ(おごめ)
三宅島でいうところの「山の怪物」のことだそうです。
木の上で赤子の鳴き声がするけれど、姿は見えない。またオゴメ笑いという高笑いをすることも。
オゴメに限らず、夜山に出る妖怪とかって言うのは、「怖いなー」とか「何か出そう」と言った人の恐怖心が生み出すのではないかとも思うよ。前にも書いたかもだけど。
長壁(おさかべ)
姫路城の天守閣に棲んでいる妖怪だって。
1年に1度、城主にのみ老婆の姿で対面するんだって。
昔の随筆には長壁の神というものがいるという話も残っているそうで、長壁に関するお話は昔有名だったみたいです。
大入道(おおにゅうどう)
仙台城下の大きな岩が化けて大入道になった。そして、大きな音を立てて人々を怖がらせた。
とても手をえなくて困っていたところ、伊達政宗が退治したら大きな川獺の仕業と判ったという武勇伝が残っているそうです。
置行堀(おいてけぼり)
東京本所の七不思議で有名な話だね。
釣った魚を「置いてけ、置いてけ」と堀から声がするってやつね。無視して帰宅して魚籠の中を見たら魚はカラッポ。
埼玉県川越のあたりにも似たような話が伝わるようです。
魚を食べたい川獺とかの仕業かな?女の霊みたいなのを見たという話もあったらしいけれど。
オッパショ石(おっぱしょいし)
徳島にあった奇妙な石。ある力士の墓なのだが、ある日「オッパショ、オッパショ」と通行人に言うようになった。
「負っぱしょ?じゃあ、背負ってやる」と力持ちが持ち上げると案外軽い。それで歩いてみると1歩歩くごとに重くなる。
それで気味が悪いので投げ飛ばしたら2つに割れちゃって、もう何もいわなくなったそうな。
ものを言ったり、動いたりする石とか岩の奇談はいろいろあります。これも追々。
また次も「お」の妖怪です。
妖怪、おもしろくない?興味を持ってくれると嬉しいな。