次回は「え」の妖怪です。
「う」の妖怪、ラストスパートです。
海和尚(うみおしょう)
大きな亀の頭が坊さん、ってなビジョアルの妖怪です。
昔から、ウミガメを神格化しているところがあって、その信仰心からこういう妖怪が生まれたのではないかと。
で、何をする妖怪なのかはよく判らない。悪さをするものでもないみたい。
馬の足(うまのあし)
木の枝に下がってる馬の足で、下を通る人間を蹴るという妖怪。福岡に出たとか。
まぁ、暗闇で突き出た枝とかにぶつかって、馬に蹴られたように衝撃と驚きがあったところからきているのかも。
馬の妖怪もいろいろいるね。馬の首が下がっている「さがり」とか、夜行さんの乗っている首なし馬とかね。馬が身近な生活に根付いていた時代には馬も妖怪になりやすかったのかもね。
海人魚(うみにんぎょ)
人魚って言うと、いわゆるアリエルのようなマーメイド型を浮かべると思いますが、今読んでいる本に載っている絵は怖い。魚の頭の部分に女の首がついているのよ。頭だけ人間の女で他は魚です。下記に本をまた紹介するから、80頁を是非見てください。
で、大きいものは人間サイズ。美しくてうろこに細い毛が生えてて月の光でキラキラ光って髪が長いらしい。髪を結ってもらう話とか残っているらしい。
雲外鏡(うんがいきょう)
鏡の霊。
世界中に不思議な鏡にまつわるお話があるけれど、そういう鏡に対する不思議な感覚が生んだ妖怪のようです。
海座頭(うみざとう)
船を手招きして沈ませたり丸ごと飲み込んでしまうと言う海に棲む妖怪。
海の中を直立ですーっと移動するそうです。
これに限らず、海の妖怪の姿が見えたら凶兆だとか。気をつけよう。
海小僧(うみこぞう)
これはちょいと可愛いぞ。
釣り糸を手繰って海から上がってきてニコッと笑う子供。静岡県に出た。
この子が現れると大時化になるらしいから気をつけてね。
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