140字の小説 【心に残る140字の小説集】 「私と結婚したければ電気を集めていらっしゃい」 と、かぐや姫は言いました。 ある男は乾電池を買い占めました。 他の男はガソリンを買い占めました。 そしてもう一人は部屋の電気を消し 「私の分をあなたへ差し上げます」 と言いました。 月明かりがその男を優しく照らしました。