回転スポーツに発生しやすい背筋痛のメカニズム | ゴルフツアープロコーチ・野球トレーナー摩季れい子


もう梅雨明けなのはてなマークって思いたくなる暑ーい大阪です。

久し振りにコンディションニング について紹介します。なぜならシーズンに入り、打ち込む数も増え、胸背部に痛みを感じ、振りきれない野球選手やゴルファーが多く見られるからです。

野球やゴルフのスポーツ選手になぜ、背筋痛が起こり易いのかはてなマークはてなマーク

それは一方向に体を回転させ、パワーを引き出すスポーツだからです。


背筋には大きな背筋(アウターマッスル)と小さな深部背筋(インナーマッスル)があり、回転軸となる体幹軸(背骨)を支えています。


胸背部と肩の主な浅層筋と深層筋



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浅層筋: ①僧帽筋  ②三角筋  ⑥棘下筋 ⑦小円筋  ⑧大円筋  ⑩広背筋  ⑭胸膜筋膜

深層筋: ③大・小菱形筋  ④肩甲挙筋  ⑤棘上筋  ⑨前鋸筋  ⑪脊柱起立筋  ⑫下方鋸筋  



野球やゴルフの軸回転でパワーを出すバッテイングやピッチング、そしてゴルフスイングは、前述しましたように、同じ方向へ体を回転させるのが特徴です。

特にギア(バットやゴルフクラブ)を振る時、背筋側にある肩甲骨と腕がともに使われて初めてダイナミックに振れます。

このスイングメカニズムから肩甲骨を動かす胸背部の深部の筋肉に大きな仕事を繰り返しさせる訳です。


右打ちの場合、肩甲骨周囲の筋肉は、ダウンスイングからインパクトで短縮、フォローで伸張力のパワーを出し、肩甲骨周囲筋と胸背部の深部筋が大きな仕事をしています。(≧∇≦)

その結果、体の回転時に筋肉の短縮する緊張感が大きいため、縮む方向に歪みが起こってくる訳です。


背骨にとっても筋肉にとっても大変なストレスがかかるのが一方向の回転スポーツなんです。


さあ、一度ご自分の筋肉バランスをチェックしてみてください。

立位でも分かるチェック方があります。肩のどちらかが下がっているという症状はありませんかはてなマーク

鏡の前でご自分の肩の位置をチェックしてみてくださいねビックリマーク

柔軟性チェックでは足を固定して左右交互に側方に倒すというチェック方法があります。どちらかにいきにくい場合は要注意です。


筋肉が短縮(緊張)したまま放置していて、またスイングする。この繰り返しストレスが背部筋肉にとって大きなダメージになるのです。


硬くなった筋肉状態での一連のスイング動作は、筋肉が引っ張られ、筋肉微細損傷を引き起こす原因になります。

筋肉炎症は痛みや腫れ、熱感があり、体位を変えたり、くしゃみをするだけでも痛みを感じる場合があります。このような場合は要注意です。

筋肉のケアはとても大切です。

胸背部の筋肉を痛めると振る力が入りにくく、,かなりのダメージが続きます。
しっつかり運動後のストレッチを欠かさず行って下さいね!!

以前、このブログでも紹介しましたが、ストレッチは腰、そして脇腹、肩甲骨の回りをしっかり伸ばしてください。




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