牧コーチ(見習い)の前向きコーチングぶろぐ

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先日、ICF Japan(国際コーチ連盟)主催の「脳科学、ノンバーバル&コーチング」ワークショップに行ってきました!

「Neuroscience, Nonverbals & Coaching/脳科学、ノンバーバル&コーチング」

ファシリテーターは人材教育のプロであるAnnette Karserasさん。
ワークショップが英語なため、日本人は4名前後。合計12名ぐらいのインターナショナルなコーチさんたちが集まってました。

脳科学、なんて言ってもそんなに難解な話をする訳ではなくて、実際にコーチングに使えることがテーマ。
だから分かりやすく、また実践を大事にしていました。とてもおもしろかったので内容を少しまとめてみます。
(英語だった+少し記憶が劣化して間違ってたらすみません。)


脳と行動、感情の関連性について


脳科学は、「左脳・右脳が別々の役割を持っているという」旧来の説から「もっと複雑なニューロンのネットワークである」と説明されるようになるなど、日々解明が進んでいる。
その中でも、行動と感情(+記憶)の間におもしろい関係があることが近年分かっている。例えばチンパンジーとアイスクリームの例。身体の各部位への刺激は、脳内の対応した領域が反応するようになっている。しかし、アイスクリームを食べたことのあるチンパンジーにアイスを見せると、アイスを食べた時と同じような脳の反応が計測されている。

人間(や動物)は、一度体験したことと同じ刺激やそれと関連した刺激を外部から受けると、その体験と紐づいた部分の脳が反応するようである。

そして外部的な刺激だけでなく、自分の行動もまた、自分の脳に影響を与える。
嬉しい時や元気がある時のガッツポーズは逆にも作用する。例えば、胸を張り腕を高々と挙げる、腰に手をやり胸をそらす、などのPower Poseは、2分そのままでいるだけで、男性ホルモンの分泌を促す=攻撃性や元気を生む。
逆に腕をクロスさせたり、背を丸めたり、自分のうなじを抱え込むように俯くなどすると、落ち着きや落ち込みを生む。

これらは自分をコントロールしたい時に役に立つ。

ポーズと感情の相関性、メモ図
<当日とったノートより>


コーチングで使うための議論を交わす


という訳で、これをコーチの核となる能力、ICFが言うところのコア・コンピテンシー()のどこで生かせるかということを皆で議論しました。

うちのグループでは、最初にクライアントとの関係を築くところで相手の目を見たり身体を向けるなどのボディーランゲージは大切じゃないか、人を動かす質問で相手の気持ちを落ち着けたり、逆に上げたりすることに使えるかなという意見が出ました。「成功したときの自分を思い描いてください」→「そのときの自分のつもりで座ってください」とかね。」
他のグループからは、セッション前に自分のマインドを「コーチ」にするために姿勢を整えたりするからこれもそうじゃないかなどの意見が出たり。

言われてみれば、普通にやってることですね。思ったよりも、日々の暮らしで、行動によって脳や考え方のコントロールって行ってるなあと気付かされました。


いざ脳科学的(?)コーチング!


そして最後は座学・議論ではなく、実践あるのみ(うーん流石コーチングのワークショップ)。

隣の人と組んで、相互にコーチとクライアントをやりあう相互セッションをしました。
ちなみに僕の相手は、ICF Japanスタッフのパム。ニコニコ笑顔の似合う、優しい方です。

最初にコーチ訳には背を向けてもらい、その後ろでクライアント役が今話したいテーマに対する心理状態を表すポーズをみんなでとって、2分たってそれが身体全体に行き渡ったところで正面にまわってコーチングよーいどん。
みんなノリがいいので、脚を踏み鳴らしてイライラを表現して「ポーズだけでお願いね」的にAnnetteからつっこまれたりしてる方もいましたが(笑)、2分後には顔真っ赤になっていたり効果抜群(?)な状況でスタートしていました。

私の相手のパムも、困った感が顔に出てる状態からスタートで、色々な話をしました。
ただでさえ英語でのコーチングは初めてで難しい中、感情に気付くことなどにフォーカスしたセッション、その困り顔にかけた言葉「それはあなたに何をもたらしてくれるものなの?」という質問が、忘れていた記憶なんかを引き出すきっかけになれたようで、なんとかある程度はお役に立てたかな? (ちょっと素敵な夢のお話をされていたので、適うといいな!)

逆にパムのセッションでは、こちらが「怒り」をテーマにしていたので少しテンションが上がってきていたところで「はい、それじゃあちょっと落ち着きましょうか両手をこう胸の前に持ってきて、さげるー。はいもう一度胸のところに持ってきて、さげるー。はい、息を吐いてー」って感じでボディーランゲージ全開(笑)。
意外とこれが呼吸を落ち着けてくれて、その後少し冷静になって色々振り返って最後には相談した問題の解決に向けて話が進んでいました。

うーんこんなやり方も意外とありですね。



日本人は少し恥ずかしいかもしれませんが、ポーズや姿勢を使って落ち着きや気持ちをある程度コントロールするっていうのも、意外とありかもしれないなあなんて思ったワークショップでした。





ICFの定義するコーチングのコア・コンピテンシー(コーチングの核となる能力水準)

A. 基盤を整備する SETTING THE FOUNDATION

1.倫理指針とプロフェッショナルの基準を満たしている
Meeting Ethical Guidelines and Professional Standards
2. コーチングの契約を確立する Establishing the Coaching Agreement
B.関係性を共に築く CO-CREATING THE RELATIONSHIP

3. クライアントと共に信頼と安心感を作り上げる
   Establishing Trust and Intimacy with the Client
4. コーチングを行う際のコーチの在り方 Coaching Presence
C. 効果的なコミュニケーション COMMUNICATING EFFECTIVELY

5. 積極的傾聴 Active Listening
6. 人を動かす質問 Powerful Questioning
7. 明確なコミュニケーション Direct Communication
D. 学びと結果を促進させる FACILITATING LEARNING AND RESULTS

8. 気づきの創造 Creating Awareness
9. 行動のデザイン Designing Actions
10. 計画とゴール設定 Planning and Goal Setting
11. 進捗と説明責任の管理 Managing Progress and Accountability

※出展:国際コーチ連盟(ICF)日本支部ホームページより