常夏のシンガポール。
四季がないシンガポール。

移住して2-3年目は
それが寂しかったけれど、
4年目位からかな?

そのラクさに
身体も気持ちも適応してきた。



コートもいらない。
ふとんもいらない。
風邪もひきにくい。
肌がかさつかない。
寒くて身体が痛いこともない。



でも、
やっぱり日本に帰ると

新緑を風が流れる音
雨の後の土の香り
夏の終わりの虫の声
冬の澄んだ夜空に浮かぶ月

こういうひとつひとつに
本当にいちいちというほど
感動します。


そして、
春といえば桜。


ガーデンバイザベイの
フラワードームに
今月の27日まで
桜が見られます。

ということで行ってきました。

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この景色を2階からみた瞬間、
涙腺がゆるんだ。

何か忘れていたものを思い出したように。

ただただ感動した。




シンガポールに来て6年目。


一度だけ
桜の季節に帰国した。
確かあれは、2年目の春。

成田から乗った電車から見えた桜。

みんなに応援されて
送り出してもらった海外生活。

楽しいこともたくさんあったけど
それ以上に思ってもみなかった
葛藤や悔しさや寂しさもあって
弱い自分を認められなかったのは
どこの誰でもない自分で。

私なりにがんばっていたことも
自分で全く認められず、
もがいていた頃。

桜を見て
綺麗だったけど
「なんで、私、今こんなんなんだろー」と
過去の自分と比べて
惨めな気持ちを感じて
涙が出た、そんな感じだった。

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それから4年が経ち
2人の子どもに恵まれて
忙しくはなったし
うまくいかないことも
我慢することも
それはそれでたくさんあるけれど

ゆかりのない私にとって
何でもない
むしろ
嫌いだったシンガポールを

たくさんの友だちと
むすめたちを愛してくれる
アンティーや
メイドさんとの出会いによって
大好きになれたこと。

縁とゆかりを感じられる
土地になったこと。

それを幸せだなーと思える
この今を
忘れないようにいたいなと
思ったのでした。


小さな小さな一歩も
諦めないで歩み続けることで

かけがえのない友だちとの関係、
自分への誇りや自信、
ずっと忘れたくない思い出、

自分にとっての
大事なものに繋がっていくのだなーと。



海を渡って
はるばる来てくれた桜が
そんなことに気づかせてくれました。

ありがとう。