その息子嫁さんが時々面会に来る。
田舎の大百姓のお嫁さんって感じで決して悪い人ではないのだけれど、この人、
“ 靴を揃える。” ということができない。
玄関で、「ギョッ!」 っとするくらいの靴の脱ぎ方をする。
残業したある日、帰宅しようと思って玄関へ出たら男女2人分の靴がバッラバラに散らかっている。
「なななんぢゃ、コリャ!?」
と思ったが、どこか見覚えのある靴・・・
「あ。あの息子嫁さんの靴だ。」
「ということは、この男物のデカいほうは婆様の孫息子さんのだな。」
親が親なら子も子だ。
子供のころ、父方の祖父は内孫である私に甘かったけれど、
玄関の靴を揃えること。
お箸の使い方。
この2つにだけは厳しかった。
おじいちゃん、ありがとう。
この年齢になって、まさかあなたの教えに感謝するとは思いませんでした。
厳しく躾てくれて、ありがとう。