あの、ジュディ・オングです。
ウィンディス ブローイン フロジ エ~ジャ~ン♪ (Wind is blowing from the Aegean)
女は海~♪
シーツや風呂敷を肩にかけて真似をした人は私だけではないはず。(笑)
そのジュディ・オングが 「ジュディ・オング倩玉(せいぎょく)」 という雅号で版画の創作活動をしていて、
その版画展が広島県福山市にある、ふくやま美術館で開催されています。
「ジュディ・オング倩玉(せいぎょく) 木版画の世界展」


シフト休日に、久しぶりに母と2人で観てきました。
ジュディ・オングという名前のせいか?平日にもかかわらず結構な人出だったのですが、
名前は関係なく素晴らしかったです!
版画といってもスケールがすごくて、畳くらいの大きさの作品がずらり並んでいます。
今回の展示会でとても良かったと思ったことは、
作品のひとつひとつに作者自身のコメントが掲示されていたことです。
通常、作品の横に掲示されている説明書きは学芸員などが想像で書いているので、
ハッキリ言えば、作者の本当の意図なんて分からない。
でも今回は、本人が
「なぜこの作品を作成したか。」
「大変だった。」
「○○の部分を表現したかった。」
など、観る者に話しかけるような言葉で書いてあったので、本当に分かりやすくて良かったです。
版画が出来上がるまでを順に示した展示も興味深かったし、
ジュディ・オングと知られないように本名で日展に応募して初入選の知らせに万歳をしたとか、
版画の創作はしたくても芸能人である以上、彫刻刀で手に傷をつけるわけにはいかないので
日頃プライベートで使用しているブランド物の手袋が色褪せたり形が崩れてきたりしたら
それを版画用に下ろして使っているというエピソードも面白かったです。
そして、ジュディ・オングという人物のセレブレティぶりも分かりました。
作品の中には
橋本龍太郎が内閣総理大臣に就任したお祝いに送った作品、とか、
台湾の李 登輝(り・とうき)元総統が気に入ってお持ち帰りになったもの、とか、
アメリカのクリントン元大統領がお持ち帰りになったもの、とか、
そんなものもありました。
プレゼントする相手のスケールが違うな!
母とゆっくり観ていたら、
「これ、コピーぢゃろ?本物じゃないぢゃろ?」
と、おバカな質問を大声で係員にしているオジサンがいたりして、(版画なんだからレプリカも本物もないわッ!)
なんとも楽しい版画鑑賞でした。
ちなみに・・・
この作品たち、購入できます。
“ 版画 ” なので。(=何枚でも作成できる。)
注文&入金して2週間から1ヶ月くらいで届くそうです。
ひとつ140万円くらいだったかな~?(笑)