【狂言(きょうげん)】能と同様に猿楽から発展した伝統芸能で、猿楽の滑稽味を洗練させた笑劇。
少し前の話になりますが・・・
2013年3月16日。
広島県福山市で開かれた古今狂言会を観てきました。

毎度おなじみ(?)地元で唯一の “ 芸術に興味を持つ同世代 ” の友達、
元派遣社員仲間で沖縄石垣島旅行へ一緒に行った友達、Yさんと一緒です。
古典狂言の 「附子(ぶす)」。
私と同年代の人なら、学校で習ったのではないでしょうか?
あらすじ:主人は、「附子という猛毒が入っている桶には近づくな」 と言い置いて、外出する。 留守番を言い付かった太郎冠者(かじゃ)と次郎冠者だが、附子のことが気になって仕方がない。 とうとう太郎冠者は、桶の中身を覗いてみることにする。 するとどうであろう、毒であるはずの附子なのだが、大変おいしそうに見えるではないか。 誘惑に負けて、太郎冠者が附子をなめてみると毒というのは全くの嘘で、主人が附子だと言った物の正体は砂糖であった。 二人は奪い合うようにして砂糖を食べつくしてしまった。 主人が嘘までついて隠しておいた砂糖を食べてしまった言い訳として、二人が選択した行動とは・・・
まず、主人が大切にしている茶碗と掛け軸をめちゃめちゃに壊す。 見るも無惨になったところで、二人で大泣きした。 すると、帰ってきた主人が泣いている二人と、破れた掛け軸、壊れた茶碗を発見し、二人に事情を聞いた。 そこで二人は、「掛け軸と茶碗を壊してしまったため、死んで詫びようと毒を飲んだが死ねず、困っている」 と言い訳し、どうしてよいか困った主人が途方に暮れる・・・。
(Wikipediaより。)
これを、狂言師の野村万蔵(のむらまんぞう)が演じ、
(私、直前まで、あの 「陰陽師」 の野村萬斎が来ると思い込んでいたのよネー。笑)
この 「附子」 の現代版 「チョコレート」 を
体操の佐藤弘道お兄さん、からくりテレビのセイン・カミュ、ドロンズ石本が好演。
学校で習って知っている話を本家本元が演じるということと、
弘道お兄さんならではのバック転があったり、
セインならではの英語と日本語を使ったやりとりがあったり、
石本は・・・まあ、広島県出身ということと、あの体型を生かした演技?で、
とても面白かったです!
三つ目の演目は、古典狂言を古今版にアレンジした 「六地蔵」。
ある田舎者が、地蔵堂に六地蔵を安置するため都へ仏師を探しに行くと、いたずら者が声をかけてきて、「自分が仏師である。」 と嘘をつき、翌日までに六地蔵を作る約束をしてお金をだまし取ろうとする・・・。
という内容で、いたずら者が仲間とともに田舎者をだます掛け合いが面白いのですが、
寝不足だったせいか?私、途中で眠くなってしまいました。(苦笑)
でも、楽しみにしていた狂言会だったので、行ってよかったです!
狂言とか、能とか、歌舞伎とか、神楽とか、人形浄瑠璃とか、
いわゆる日本の伝統古典芸能ってホントはすごく面白いんだよね。
もっと入場料を安くして、
GパンとTシャツでも気軽に観に行けちゃうような環境を整えれば、
少しは若い人たちでも興味を持つんじゃないかな?
今後に期待します!