2012年7月16日(月)。
海の日ですが山に登ってきました。(笑)
鳥取県にある、大山(だいせん)。
標高1,729mの中国地方最高峰です。
富士山登頂のための練習登山、第3回目です。
安芸の宮島の弥山(みせん)に連れて行ってくれた職場のベテラン営業マン、Tさんに再び引率をお願いし、
大山まで往復5時間半の運転も、
「大山に行くなら高速道路の途中にある蒜山(ひるぜん)サービスエリアでジャージー乳のソフトクリームを食べたい!」
という私のワガママも聞いてもらいました。(笑)
大山には2つの登山ルートがあって、
もちろん私は初心者向きの 「夏山登山コース」 を選択したわけですが、
山のふもとへ到着した段階で、ものすごい不安に襲われました。
「大山って、こんなに高かったっけ・・・??」
「あんなに高いトコまで登るの・・・???」
そしてその不安は的中。
登山口を入った途端、途中の景色を写真に撮る余裕も眺める余裕も、あっという間になくなりました。
(弥山に登った時もそうだったヨ・・・。)
アジサイの仲間と思われるきれいな青い花を横目に、
ヒグラシ蝉のカナカナ・・・と、
なぜかやたらと多い銀バエの間を無言で登り続ける私。
3合目からは、毎合目ごとに座り込み、ペットボトル2本のお茶と水がみるみる減っていきました。
7合目を目前にしたところで先を歩いていたTさんが、
「ほら!あと2歩・・・あと1歩・・・ハイ!そこで振り返って!」

思わず 「ひゃあ!」 と感嘆の声をあげました。
遠くに弓ヶ浜(ゆみがはま)が見えます。
美保湾(みほわん:日本海)と中海(なかうみ:湖)を隔てる約20kmの海岸です。
日本の渚・百選、日本の白砂青松100選に選定されているらしいです。
(パノラマ撮影できなかったのが残念。)

山麓を見た景色。
矢印のところから登ってきました。
私 : 「もしかして、あそこから登ってきたんですか?!」
Tさん : 「そうよ。」
私 : 「すごいな!アタシ!」
Tさん : 「うん、すごいよ。 またあそこまで下りていくんぢゃけ。」
まだ頂上にも着いてないのに、それを言うかね?Tさん・・・。
7合目を過ぎると “ 森の中の山道 ” という感じではなくなり、だんだん木がなくなってきて、
8合目くらいからは木道になり、大山キャラボクの群生の中を進みます。
しかし、ここで、まさかの事態。
冬の積雪の影響で頂上近くの木道が壊れていました!

仕方なく迂回路を通ったのですが、
私の身長よりも高いキャラボク群生に入った途端、私の先を行くTさんの姿が見えなくなり、
人1人通るのがやっと・・・くらい、木道の両側からせり出ているキャラボクの枝に体中を引っ掻けながら、
遭難する・・・
半分本気でそう思った私。。。キャラボクの群生を抜けると、今度は猛烈な風の中を進むことになりました。
木道を踏み外さないように、一歩一歩、慎重に歩きます。
というか、あまりのしんどさによろめくのを必死にこらえながら歩く、という感じ?

↑私の知らない間にTさんに撮られていました。
そして14:30、3時間半かかってようやく山頂にたどり着きました!

Tさんはすぐにおにぎり弁当をパクパク食べ始めましたが、私はしばらく放心状態でした。
Tさんが分けてくれた缶ビールは美味しく戴いたけどね。(笑)
ヤマザキの薄皮ミニつぶあんぱんをなんとか1個食べ、
碑に向かって
「もう二度と来ないからねッ!」
と捨てゼリフを吐いて下山。下りは2時間で戻って来ることができました。
山麓にあるアウトドア用品のお店の前にて。


こういう写真を撮る余力はなぜか残っています。(笑)

お約束のかき氷は欠かせませんッ!
そして翌日。
入念なストレッチもサロンパスも全く効果なく、
マキチャントッシュ史上かつてないほどの全身筋肉激痛に襲われ、
特に膝上の太ももがひどくて、あまりの痛さに階段を一段下るたび、
「きゃーッ!きゃーッ!」
と悲鳴を上げました。(駅の階段でも、本当に声を上げてしまいました。。。)
右膝には下山途中で足を滑らせてシリモチをついたときに打ち付けた見事な青アザができ、
筋肉痛が治まるまで今回も5日かかった私。
Tさん曰く、
宮島の弥山が標高535m。
大山は登山口から頂上までの標高差が930m。
ってことは、大山は 「1.7弥山。」
富士山登山の出発地点である5合目から頂上までの標高差は1471m。
ってことは、
「富士山は1.6大山。 弥山で言うと、2.7弥山だね♪」
この苦しみが1.6倍・・・。しかし、本当はこんなもんじゃ済まないことを、この時の私はまだ知りませんでした。