おにぎりが大好きな 「裸の大将」 こと、山下 清(やましたきよし)。
その山下清の生誕90年特別展が広島県東部にある ふくやま美術館 で開かれました。
2012年4月28日(土)~6月17日(日)の49日間で、来場者数が5万人を超える盛況ぶり。
(田舎では、コレってスゴイ事なんです!)
その5万人の中の1人が私です。
地元で唯一の “ 芸術に興味を持つ同世代 ” の友達、
元派遣社員仲間で沖縄石垣島旅行へ一緒に行った友達、Yさんと行きました。
前にも山下清展を観たことはあったのですが、今回、改めて新しい発見がありました。
彼はたくさんの作品を残すと共に、日記も残していたのです。
山下清は幼いころ重い消化不良になり、その後遺症で言語や知的障害が残ったそうで、
その彼の日記は49歳で亡くなるまで、まるで小学生が書いた日記のように、純粋で、素直で、
オモシロイ。(笑)
作品を観ながらその横に掲示されている日記を読んで、何度も、「ブフッ・・・。」 と噴出し笑いをしました。
その中から、いくつかご紹介を。
『 富士山 』
富士山を見る前は
もっと美しい山だと思っていたものが
本物を見たら
自分の思ったより美しく見えなかった (略)
『 仙台の七夕 』
(略)
どうしてこんな祭りをするのか不思議だ
星の祭りの一つだそうだが
星を祀るとどうなるのだろう
そのために米が良く出来たり天気が良くなったりするのだろうか
すると金が無くてあまり七夕を盛んにしないところは米の出来も悪くなるのかしら
(ヨーロッパ水彩紀行から) 『 ストックホルムの市役所 』
(略)
小説家の石の像があった
石の像は裸で
パンツもはいていない
人間は裸になることが出来ないくせに
石や銅の像になると男でも女でもパンツをはかない
それを皆で感心して観ているのはどういう訳だろう
ホント、ホントそうだよねー。(笑)
その中でも私の心を捉えた日記がありました。
グッときて、その場でケータイにメモりました。
みんなが爆弾なんかつくらないできれいな花火ばかりつくっていたらきっと戦争なんて起きなかったんだな
