日本名城伝 海音寺潮五郎

古い本だけど、100円書斎Love。
 
日本名城伝　海音寺潮五郎

時代小説の名手だった海音寺潮五郎による、彼の選んだ名城についての評伝。
けっこう古い本なんで、そのころと今では新たに分かったことなんかがあるんで、そのあたりは昔なんだけどね。
斉藤道三とか北条早雲とかは、最近になってわかったことが多いから。
シッタカとしては熊本城が面白かったな。西南戦争のエピソードなんだけど、なんで政府は熊本鎮台の司令官に谷干城を置いたのかというのが面白かった。谷は土佐藩の儒学者の家の出で、それゆえに何より大義名分に拘り、西郷側に寝返ることがないだろうという人選だったそうな。
城についての解説というより、作家の思うその城のイメージという感じのものだったかもしれません。
意外と読んでて面白くて一気にいってしまいました。