土門拳記念館とル・ポットフー
土門拳記念館とル・ポットフー 山形03-02
食事のあと、シッタカが前回行けなかった土門拳記念館 http://www.domonken-kinenkan.jp/ へ。
驚いたことにうちの娘は土門拳知らなかったよ。
亀倉雄策と土門拳という展示。
同時代のふたりは友人であったという。
亀倉のポスターはいいよねぇ。
ことに東京オリンピックのものはほんとすばらしい。
土門拳は古寺巡礼と子供たちの写真。
古寺巡礼から室生寺の十二神将。
室生寺は行ったことないだよね。
未神の表情がいい。なんのポーズなんだろうね。
大きく伸ばしたためにちょっと写真の粒子が出てる感があって、それが絵画みたいに感じた。
「筑豊のこどもたち」と「江東のこども」の写真はなんとも時代を感じる。江東の方はちょっと懐かしさもね。
かっては筑豊の方がルポルタージュ的価値があって高く評価されていたようだけど、今のシッタカは江東の方が懐かしさもあって好きかな。
シッタカの兄とかの世代になるのかなあ。シッタカは子供のときに時代の名残だけを見たんだろう。
それほど大きな展示スペースではなかったので1時間ほどで見終わる。下の娘は飽きてた。楽しむには知識が足りないとのこと。ソファーで寝てました。
土門拳記念館を出て、この日のホテルに早めにチェックインして仮眠をとる。
ホテルイン酒田 https://sakata.hotelinn.jp/
コロナ予防でエレベーターのスイッチは綿棒で押すことにしてありました。これは初めて見た。
夕食は予約を取っていたフレンチレストランへ。
ル・ポットフー https://lepotaufeu.com/
かって、昭和40年代に開高健が酒田を訪れたときに立ち寄り、絶賛したというレストラン。
丸谷才一は裏日本一(今はこんな言い方しないけどね)のフレンチと激賞したという。
今は新しくできた(一昨年訪れたときは工事中だった)駅前の真新しいホテルの二階に移転してきている。
シッタカは大昔に開高健の釣りのエッセイ(ルアーでスズキを狙ってた)を読んで一度行ってみたいと思っていたのよ。
車で来ているのでお酒はなし。8800円のコースを頼んだ。あらかじめ上の娘は生魚嫌いと伝えておいたら、ちゃんと対応してくれたよ。
桃ジュースで乾杯。
ファアグラのペーストをビスケットで挟んだもの。
ビスケットというのは初めてだ。
カルパッチョは鯛。魚は新鮮で魚臭さなんてなくてとてもおいしい。
ヒラツメガニのビスク。ヒラツメガニらしいというかクセはあるけど、それがいい。
はっきりとオマールでもイセエビでもないのがわかるのがいい。
サザエのつぼ焼きだけど、調理はエスカルゴ式。これは面白い。だいたいエスカルゴは決して肉がおいしいくはないのだから、他の貝でやったほうがおいしいよね。ニンニクとオリーブオイルの香りが強い中にちゃんと磯臭さが残っててほうと思ってしまう。
魚料理はサクラマスなり。サクラマスはヤマメの降海型。
珍しいものもってきたなあ。
養殖鮭のように脂強くないのがいい。
シャーベットでさっぱり。
山形牛だけど、付け合わせの温野菜がとてもおいしかった。
デザート、コーヒーまで堪能いたしました。
昼間のデカ盛り中華がまだ残ってた感じで決しておなかは空腹というほどではなかったのに、すんなりと食べられたことに驚き。魚がいい。さすが日本海。
この店が名声を手に入れたのは50年以上も前のことで、当然オーナーもシェフも変わっているから、どんなものかと思ったけど、満足させていただきました。
開高健のエッセイを読んだのは高校生のころだったか。16のころの憧れの店に来れました。