野村美月 むすぶと本。 「嵐が丘」を継ぐもの | シッタカの日々のこと

野村美月 むすぶと本。 「嵐が丘」を継ぐもの

 

 

新刊ラッシュ、100円書斎Love。

野村美月 むすぶと本。 「嵐が丘」を継ぐもの

野村美月が、数年間の沈黙を破って新刊が出たなあと思ったら、新刊ラッシュにびっくりしています。
「むすぶと本。」シリーズの三冊目が早くも出ました。
「むすぶと本。」は今までのライトノベルとして文庫で出されるものと、新文芸として単行本として出されるものとで2路線並行でいくんですかね。こちらはFBファミ通文庫で出される文学少女シリーズのその後という舞台設定の作品です。
短編集になっています。本屋での万引き事件、姫倉麻貴の娘の蛍の「嵐が丘」の事件など。最後の事件は主人公とヒロインの出会いの元になった事件とかかわりがあるようで、野村美月得意の優しい人の陰惨な事件が示唆されて終わります。
次巻は主人公むすぶと、夜長姫とのエピソードになるんでしょうか??
坂口安吾の「夜長姫と耳男」なんて陰惨な小説をモチーフにしている本作、そろそろ悲惨でつらい話が始まるのかもしれません。
淡い色調で優しい感じのイラストと文章ですが、野村美月の物語はけっこう辛い事件が多いんですよね。