私はこれまでいろいろな会計事務所にいたことがありますが、閉鎖的な環境故か通常の企業ではあり得ないようなところがたくさんありました。



私が受験生だった頃、アルバイトで勤めていた所長が会計士の事務所は、基本的に所長は行き先も告げないで事務所におらず、仕事はすべて丸投げ、所長は人件費はただのコストと考えているので、社歴10年目の4科目取得者でも年収400万円と薄給で、残業代は不払い、社保も途中で辞めてしまい、有休は税理士試験日とその前日のみでほとんど使えず、事務所都合でGWが全滅したり土日出社や深夜残業も年中で、所長に質問でもしようものなら「税務署に聞け!」と怒鳴られ従業員側から口を利くことは許されず、3~4人枠の社員は1日、1週間、1カ月と超高速回転で皆辞めていき、売上の悪い社員の中にはいびり抜かれメンタルをやられた上、アルバイトに落とされた人もいて散々でした。



そんな中でも、勉強時間を確保するために車を売って事務所近くに越してきて、1科目免除で5年で税理士資格を取った人や、日々の業務に忙殺され願書を出すのさえ忘れた年もあった中14年かけて合格した人もいましたが、普通の神経の持ち主には到底耐えられない環境だと思います。



私はその事務所に2年くらいいましたが、辞めるときには「食事につれていってあげたこともあったのに!」と捨て台詞を吐かれました。



ちなみにその所長は60歳になったのを機に事務所を売却し、区内の大きな家に住み、趣味で二胡の演奏者になり悠々自適な毎日を送っていると聞きました。



入社2カ月で妙な因縁をつけられ辞めさせられた女性税理士の事務所は、スタッフ9~10人枠の中1年に4~5人をクビにしていて恨みを買っている自覚が所長にあるのか、事務所内と入り口に防犯カメラをつけて所内には大きなモニターがあり、駅から徒歩4分という好立地にもかかわらず所長は人込みを避けるために移動は基本的にタクシーで、「私は面が割れているから刺されるかもしれない」と言っていたことがありました。



所長は年中ヒステリーを起こし怒り始めると1時間は汗だくになって叫び続け、女性の個人事務所ながら売上は1億円はありやり手でしたが、そののち国税庁から1年超に及ぶ懲戒処分を受けるなどモラルの欠如した人でした。



今は国税庁OBを迎え入れ今後の処分回避の対策をしているようですが、所得がその分目減りしてしまって残念ですね。



ほかにも、顧問先の対応は簿記2級しか持っていない社員にでも丸投げし、所長が顧問先へ訪問するのは基本年1回、事務所にいるのも申告書に署名するときだけという事務所がありましたが、こちらは所長の息子が20年かけても大学院に行っても税理士資格を取得できず、所長が亡くなったのを機にとうとう廃業してしまいました。



今のようにネットなどで顧問報酬やサービス内容の比較が容易で、クラウドで場所を問わず、訪問することもなく顧問契約を結べ、有休消化や残業代不払いで従業員側が訴えることもあるような時代にはいずれも合わない前時代的な事務所で、淘汰されるのも必然、時間の問題だと思います。



ちなみに、今いる事務所は税理士に対してはさん付けで呼び、特に威張っている人もなく、アシスタントがヘマをしても叱る人もなく、客対応をさせられることもなく、有休などで穴が開いてもフォローをしてくれ、定時で帰っても嫌味を言われることもなく、かなり楽ちんな恵まれた環境です。


 

 


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