転職歴の多い中年である私は、これまでいろいろな会計事務所を経験してきました。



家族経営の事務所に始まり、個人からほかの事務所と合併して法人成りしたあとわずか1年半で支店開設という形で分裂し、その後再度個人成りした事務所、税理士法人内で分裂しそれぞれが別の法人となった事務所、所長が亡くなって廃業してしまった事務所、開業間もない税理士法人、そして税理士法人に就職したものの内部の税理士が独立し個人事務所となった今の事務所などです。



自ら辞めているところも多いのですが、不可抗力的な場合もあって、50歳になって転職した女性税理士の事務所でくそみそに扱われてからは、人手不足で中年といえども引く手あまたとなったご時世でもさすがに自分の価値というものを自覚し、以降腰を落ち着けている状況であります。



この春入所したフルリモートワークのパートさんは、簿財取得後20年ぶりに勉強を再開したと話していましたが、業界歴が長くても物覚えがよくない上に近頃物忘れもひどくなってきた私には到底無理で、目先の業務や税制改正に細心の注意を払いながら日々仕事をこなしています。




税理士試験を受けたのはかれこれ24年前になりますが、勉強したことは今でも大いに役立っているものの、かつて在籍していた開業間もない事務所では、代表が子どものお宮参りにも行けないほど忙しい毎日で事務所に寝泊りしていたとよく言っていたし、今の所長も帰りはビルの鍵が閉められてしまって毎日非常口から帰っていると言っていたし、もともと私は家事もあるし自分の時間を大切にしていて滅私奉公とか向いておらず、脱税ぎりぎりのようなずるいことを許せないタイプなので顧問先のウケもどうかと思われ、一社員であって丁度よかったのではと思うのでした。





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