適当に予約した店に、2人で行った。

頭の中は疑問だらけ……


TAXIを降りると

『あ…この店松潤と来たことある…』

その言葉で、一瞬にしてやる気を失い、やさぐれ感が増した。


『凄く美味しかったよ』

「あぁ、そうですか。」

何年一緒にいたと思ってるの?

オレの性格ぐらい、把握できるでしょ。


個室

2人

向い合ってビール

家でもやっていたことじゃん。

 「で?なに?話があるんでしょう?」

うふふ……😊


狡いなっ!!

そのフワフワ笑顔で、こっちの怒りや反論なんか、全部封じ込むんだから


『翔くん…今日どうしたの?ずっとイライラしてるでしょ?』

あなたのせいでね


「話があるなら、早く話して…」

『そう、焦るなって……あ、料理来た…』


烏龍飯とか言ったくせに

やっぱ、いつものように

エビチリと青椒肉絲じゃん


智くんの好み、普通過ぎてJr時代から全然変わらない

『海老マヨは、翔くんのだね?ちょっと食べて良い?』


「はい、はい。何でもどうぞ」

もう、おれは破れかぶれ気味です。


『実はね……銀座の画廊から展覧会をしませんか?って言われて、やっと部屋を整理したんだよ。』

「え?」

『向こうが全部預かって、作品を取り替えながら展示するんだ…素敵だよね?

変化があるって。だから、今は絵が1枚も無いんだよ。アトリエもスッキリしたよ。』


「え?じゃあ……帰ってくるの?」

『うん。あれ?もしかして……出ていったと思った?』

うんうん。と頷くのが精一杯……

オレは今、逆転満塁ホームランだっ!


ヤッター!

銀座画廊様々です!

「智くん、おめでとう🎉祝賀会だっ!今夜は飲もう」

『うん。ありがとう。翔くんと久々にゆっくり飲んでみたい。』

「良いよ良いよ!こっちおいで」


オレは隣の席をくっつけて手招きする

『ふふふ……』

サトシも上機嫌でやってくる

そして、直ぐにオレに凭れた

『しょお…💕😊…』


イヤイヤイヤ………


そこからは、家でやろうよ……