“翔ったら!どこで寝てるのよ”

え………?


ソファで寝ていたから、母親に起こされたのだけど…

あれ?サトシがいない


“あらっあなた、こんな所でスパゲッティ食べたでしょっ!お皿がそのままじゃないの”

と、Kitchenから、叫んでる


それより

「さ、サトシは?」


“知らないわよ。部屋で寝てるんでしょ”


そんなはずは……


納戸を覗きたいけど、寝てたらマズいし。ってか、アイツ…いつの間に移動したんだろ?


 “着替えて、手伝って”

「お、オレ?」

アイツが来てから、おふくろがオレに冷たくなって、アイツに甘い気がするんだけど。


テーブルに朝食が並ぶ頃

『おはよ…ございます』

サトシが眠そうな目をして、本当に納戸から出てきた。


“新しいベッドの寝心地はどう?”

『ネゴゴチっ…?』

“あっ…学校どうだった?新しい友達は、沢山出来た?”

おふくろが話を変えた時だった。

『新しい友達……あぁ、でも松本くんがいるから…』

えぇっ……


“あら、そんなに松本さんが好きなの?”

『う…ん…ロスにいた時のジェレミーに似てるんだ。』


ジェレミー?彼女かな


“お友達?……彼女さんかな?”

って同じことをおふくろが聞くと

『あはは…オバサン、ジェレミーは、男子だよ』

ぶっ!

思いっきりスープを吹き出した

“もぉ〜翔ったらぁ………ジェレミーくんは(^_^;)お友達なのね?”


『お友達………彼氏のほうが近いかな……』

ブッホ!!


“え…っとぉ……サトシくん?……お父さん起こしてきて”

『OK』


智が2階に行ったのを見届けて

ふぅ~……2人でため息をついた。


“翔…今の話。誰にも……特に松本さんに言っちゃダメよ”

「も、もちろん」

アイツ……

そっちだったのか……

どうも、女子に見えた訳だ

松本の家に行っても、彼氏と暮らしてる感覚だったんじゃないか?


松本も、サトシを返したくなかったとか?


マズいしヤゥ゙〜ァい……