ガタガタッ

やっと家にたどり着いたものの

酔った勢いで玄関で転びそうになる

「痛ッてェ〜…」



その時

『遅いっ!』


えぇ~!この声は…………


ウソッ

そこには、鬼の形相で智くんが立っていた 


サトシ……サトシだ……

「ザドじぃ〜ッ!」

オレはサトシに飛びついた

『シーッ、翔くんっ。深夜だぞっ。ど、どうしたんだよ。』


「無理だっ!」

『無理?』

「サトシと離れるなんて……いくら嵐のためでも出来ないっ」

『何でそうなるんだよっ!とにかく靴脱いで』


「おぉっ、脱ぐさっ!靴でも服でも。オレはサトシのためなら、全てを捨てられるっ!」

『しょおっ、酔ってるな』


「酔ってる…オマエに」

『はい、はい。』

サトシがオレの靴を脱がしている

腰が抜けたのか、ほぼ立てない状態だった。

「サトジィ……愛してるよぉ」

『わかってるよっ!ほらっ、立って』






オレは相当酔っていて、家にサトシがいて、嬉しくて全裸になっちゃったんだ



それで

いつの間にか朝が来てて

あれっ?


オレ………ベッドにいる

あれは夢か………



ズキッ

頭が激痛だ

明らかに飲みすぎた

気持ちワリイ…………

トイレも行きたいし。

仕方なくノソノソ起き出して、それでも智がいないかと、部屋中を見渡した。



キッチン、リビング、風呂………そしてトイレ🚽

サトシ………やっぱいないかぁ

そんなうまい話があるかよね。

飲みすぎたオレが生み出した幻想なんだ……



でも、トイレから出て気がついた

電化音……

洗濯機が回ってるっ!

オレ…洗濯なんかしてないぞっ

えっ!えっ?ってことは?


ガチャッ

玄関の音がして

コンビニの袋を下げた智が……

『あぁ、起きれたの?』



サトシがいた

うんうん。と頷くのがやっとだった。

「サト、痛ッ!」

サトシに駆け寄ろうとして、頭痛に阻まれる。

『完全に二日酔いだ……』

「ごめん。迷惑かけた?」

『とっても!』

サトシは、ちょっと怒っていた。


『服を汚されて、今洗ってる。ついでに溜め込んだ洗濯も一緒にね。』

わぁ〜最悪だ


女子ならアクセサリーやバック買って、夜景のレストランに連れていけば何とかなるけど、智には物欲が全く無い


「あの…おれ何か言った?」

『言った言った。町田とオレとどっちが好きか?とか、本当は相葉とヤッたんだろ?とか……翔くんの日頃思ってる事、よぉ〜くわかったよ』


さ、最低だっ!

「智さん!すみません」

このとおりです!と土下座状態だった。



サトシは、それには反応せずに、黙ってキッチンに行きCoffeeを煎れだした。


『こんなに早く戻ったのはね。嵐の活動が近々あると判ったからなんだ。』



「えっ?オレ……知らねえし。」

『選曲も聞いてないの?』

智くんだけの仕事?




『まさか。それにしても、翔くん。本当にヤキモチやきだなぁ……』

酔った勢いで、本音がバンバン出ちゃったんだ。

『ハッキリ言わせて貰うけど、相葉さんと、ヤッてない。』

「キスだけ?」

思わず口が滑った。 

 しまった

聞かなくても良いこと聞いちゃった


『あのさぁ。キスなら普通にメンバー全員としてるからね。オレ…』


ふっ!普通にって


二宮と相葉だけでなく

松本ともあるのかっ!

あぁ、そうだった

HAWAIIのベランダで見ちゃったんだった


わぁぁ…

具合ワリぃ…

オレはトイレに駆け込んだ