「智くん?入るよ」

灯がついている部屋に入ると、智くんは机に伏せて寝ていた。

「サトシ…風邪引くよ」

チュ…

サトシ……チュッ……サトシ……ピチュ…

『あ…ハァ…し、しょお…』


上田が待っていると思うと、余計に気持ちは舞い上がる。

『うっ……だ、ダメでしょ…』

びちゅ………

『ハァッ………しょ…、どうしたの?』


「あぁ、そう。あの手料理を3人で食べないか?」

『無理……もう眠いし…歯も磨いた』


「上田が、君に会いたがっている」

まんざら全くの嘘じゃない。

『翔くんの後輩でしょ……」

「とにかく、3人で食べよう。先に行ってるよ。」


キッチンに戻ると

{兄貴遅いですよ。残されてドキドキします。}

と、上田が不満そう

「ごめん、サトシもすぐ来るからさ…」

まさか、キスが凄く良かったんだろう。なんて、思っても無いだろうな♫


やっと来たと思ったら

何か寝乱れた感じ

「サトシッ!なんて格好だよ」

『え?ごめぇん』

{あ、いやいや、寝るような時間に訪問したオレが悪いんです}



サトシのヤツ……わざとやったな💢

『上田君ってさぁ……』

{は、はい?}

『SHOCKに出ていたでしょ?』

{あ、はい。}

『町田が、見たらしくて凄く良かったって感激していたよ〜』

{本当ッスカ?町田さん。レギュラー出演されてましたよね。うわぁ〜嬉しいなぁ}

『オレも、見たかったなぁ…』

「智くん。人気のチケットなんだから……わがまま言わないよ。」


{いや、大丈夫です。オレ、今年の11月のラスト公演に出るんですよ}

『SHOCKの?』

{そう。だからチケット用意します}

『嬉しいなぁ〜』


「智くん。ダメだよっ!SHOCKのチケットは家族だって取れないって。皆知ってるんだからさぁ。」

『もぉ〜翔ったらぁ…うるさいなぁ。』


{www可愛い人ですね。兄貴がメロメロになる気持ち、わかります。}

 


何だよっ

上田まで



それにしても……

サトシ…魔性の男だな

今度から来客には、会わせないようにしようっと。