《長くなったな。大野さん疲れたでしょう?ご飯にしようか?》


相変わらず智くんだけ、特別扱いだな。

『でも、このメンバーじゃどこに行っても目立っちゃうでしょ?』

《大丈夫。ちゃんと頼んであるからさ》

すると



コンコン……

ノックと共に事務所の人が入って来て、まるで聞いていたかのように、サンドウィッチ、ピザ、寿司、ハンバーガー、等が所狭しと並べられていく。



《会議室でムードも何もないけどね》

[流石だなぁ。]

と、相葉が感心した頃…

〔ワルイ、オレこれからYouTubeの動画撮るのよ〕

と、二宮が帰り支度を始めた。


《わかった、お疲れさん》

[まったね〜]

活動休止で距離を置いていたのが良かったのか、何か……みんな凄く良い感じだった。

そうだな…

自由を感じたっていうか



嵐メンバー全員で会えたことは、オレにとっても智くんにとっても、凄く良かったんだ。 

話し合う事を嫌がっていた彼も

二宮に会えたことで、テンションが上がっていた。



《大野さん、今夜はオレの家に泊まらない?》

エッ工エエェェ(´д`)ェェエエ工

「松本ぉ!ドサクサ紛れに、なんてこと言うんだよっ」

《どうして?何がワルイ?オレは大野さんと一番多く海外に行ってるし。彼のアトリエにも、一番に呼ばれたんだぜ。》

[まぁ、まぁ。海外(NY)にはオレも行ったんだしさぁ。]

と、相葉がなだめると

《あれは、二人で行きたかったのに、[オレも行く〜っ!]って、割り込ん来たんじゃんか。》

[酷い言い方…]



『松潤ありがと。でも、今夜は疲れたから、そろそろ帰るね。』

サッサと行こうとしている智くんを見て、「あ、じゃオレも……」慌ててバックを取って後を追いかける。


松本の家になんか行かせたら、危なくてしょうがないや。


「ここで待っていて、車回して来るから」

裏口に彼を待たせて、地下の駐車場に向かおうとすると、智くんもついてきた。

「あれ?待っててよ。」

『嫌だっ!』


え……

ちょっと怒ってる?

『置いていかれるのは、もう嫌なんだっ!』

「ご、ごめん、ごめん」