はっ……


痛っ…

とても、無理な格好で寝ていたらしい

腰が痛くて仕方ない


太陽が高く上がる頃

目覚めた……


翔くんらしくない

シーツも枕もめちゃめちゃで

うつ伏せに寝ている


余程頑張ったのか

疲れが出たのか……

ぐったりとした様子だ

その横顔に触れて

『しょ……起きれる?』

「う………」

声をかけると、毛布を肩まで引き上げて、ちょっとだけ寝返りを打った。

あどけない後輩の頃の面影が、まだ少しあるんだ……



『しょお……』

「う…ん」

『起きて…』


あぁ、早くシーツを剥がしたい。

ドリンクホルダーから、水を出し

翔くんの口にあてがうと


無意識のまま飲んでる


そのまま、そっと口づけをすると

両手が首に回ってきた


『ズルい…起きてるじゃん』


「サトシ…好きだよ」

『ば、バカ……』

「サトシは?」

『シーツ洗わないと…』

「サトシィ…答えて」


『嫌いなわけないじゃん』

「じゃあ、キスして」

チュ…

「うわつ!サトシ…ベタベタしてるっ!」

翔くんが、びっくりしたように後ろに跳ねた

だから、言ってんのに



あぁ、これじゃ

マット・カバーもだな…

今日は大物の洗濯かぁ


絶好の洗濯日和

突然現実感が増しましだ……