そういえば事務所側が、1週間前ぐらいからザワザワしていたっけ。

それほど、気にしてなかったが

まさか、その原因が嵐だとは思わなかった。

[大変だよ!明日リーダーの熱愛がスッパ抜かれるらしい。]

相葉が慌てて飛び込んできた。

〔やっぱりね。危ないと思ってたんですよ。彼女、インスタにやたらバレそうなこと挙げてたから。いや、あれは、わざとだな………〕

「知っていたの!」

《よりによって、こんな(コンサート)間際に………》

[でもさ。リーダーだけじゃないじゃん。]

〔…………〕

「………」

《ま、確かにそうだな……だけどアイドルである以上、もっと神経質になった方が良かった。》

[松潤は、知っていたの❔]

《あぁ。社長にも本人にも聞いたから》


オレが知らない智くんの情報を、松本は沢山知っている。

彼の熱愛記事より、そっちのがショックだった。


[リーダー‼️]

いつの間にか、智くんがドアの前に立っていた。

『みんな………ごめん。』

二宮が、急いで彼の隣に行って肩に手を掛けた。


《浮かれて油断したな……》

[松潤……そんな言い方]

『いいんだ。相葉ちゃん。ありがとう。明日、謝罪会見するから。』

[そんなっ!リーダーだけじゃないのに。]



だけど、早い話バレなければ良いんだ。

アイドルは、ファンに夢を売る仕事。

何があろうと、裏の現実を見せてはいけない。

その夢を踏みにじった人には、謝罪させるのも、アリなんだと思う。


智くんは、はぁ~っ。と深いためいきをついて、疲れたようにソファに横になっり

眩しそうに、腕で顔を隠した。


《だけど……恋愛しただけで謝罪会見って、厳しくないか?今まで、そんな前例があったか?》

松本が、首を傾げる。

『オレのファンが、凄く怒っているらしいんだ。彼女とは、2度と会いません。と(事務所に)言えと言われたよ。』

[そんなっ!酷い]

〔酷いのは………〕

《ニノッ!よせ》


[翔ちゃんってば!さっきから何で何にも言わないのさっ!このままじゃ、別れさせられちゃうかもしれないんだよ。リーダーのこと。少しは慰めてあげてよっ。]

オレは相葉に責められた。